耐ヒートクラック性に優れた熱延巻取用セグメント
従来、熱延巻取用セグメントは、Cr-Mo系、Mn-Cr系の低合金鋳鋼品或いはCr-Mo系の高温高圧用鋳鋼品が使用されていましたが、摩擦、変形、表面のヒートクラックにより廃却されており、特に加熱冷却により発生するヒートクラックは寿命を短くする主原因となっていた事から、耐ヒートクラック性の優れた材質が要求されました。 鋼はC量を上げれば焼入性を向上させ、焼戻しの調整で耐摩耗性・耐変形性に対応できますが、C量を上げる事により耐ヒートクラック性、また衝撃値も下がる為に、セグメントの過酷な使用条件下ではC量を上げた材質では良い結果は得られません。 弊社の開発したYST-5は、耐ヒートクラック性を向上させる為C量は必要最小限に抑え、1.3%Cr―1.0%Moに特殊元素を添加し、特殊熱処理を施行しています。その結果、セグメントとして必要な機械的性質を保持し、耐ヒートクラック性に優れ、且つ焼戻脆性はなく、焼戻抵抗も保持する為、セグメントの過酷な使用条件では最適な材質であります。
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米子製鋼株式会社は、主に鋳鋼品の生産をしている会社です。鋳造技術と精錬技術を活かした独特の製法で、普通鋼から低合金鋼、高マンガン鋼、スーパー二相ステンレス鋼に至るまで鋳鋼全般を網羅し、 蒸気タービン・圧縮機・ポンプ・水車などのターボ機械プラント部品、鉄鋼、産機、砕石向けプラント部品を主力として生産しております。ご要望の際はお気軽にお問い合わせください。