感度が1,000倍程度となり、0.1ng以下の微量タンパク質の検出が可能
・ザイモグラフィー(DEG法) 新しい酵素を検出する目的でザイモグラフィーを利用する場合、従来のザイモグラフィーでは感度が低いため、微量の酵素(活性)を検出することは不可能である。この系に、SAINOMEと蛍光試薬を用いると感度が1,000倍程度となり、0.1ng以下の微量タンパク質の検出が可能となる。 蛍光色素は感度が高い一方分子量が低いため、ターンオーバーによる蛍光の増大がゲル内への拡散に負けてしまい検出することが出来ない。 反応を行う前にSAINOMEで泳動ゲルを裁断・分割することにより、ターンオーバーによる蛍光の拡散を防ぎ蓄積され、微量の酵素活性を検出することが可能となる。この方法は、DEG法と呼ばれ、今までに多くの新規酵素が発見されている。 DEG法を利用することにより、サンプル内の酵素活性を網羅的に評価することが可能となる。疾患者と健常者(あるいは、ガン部位と正常部位)の網羅的な比較評価が可能となり、創薬のターゲット探索に利用されている。 主な導入実績 → 東京大学大学院 薬学部