ものつくりは地球にサステナブルな国際目標SDGsに多大な制限を受けます。その材料やプロセス開発に役立つMSE試験をご紹介。
SDGsはものつくりの低エネルギー化、軽量化、環境低負荷化、長寿命などに向けて技術進歩を要求しています。 材料では高強度化、高機能化、低製造コスト化となり、限界的設計と安定した製造技術が求められます。 それには膨大な試行錯誤や試験をこなし開発速度の高速化が必要になり、未来AIを使ったIoT化は必須です。 そこで必要な材料データベース(DB)つくりには材料の性格や経年などによる劣化寿命を正確に測る技術が必須になります。 これからの材料は材質開発のみでなく、多層化や複合化開発も加わります。 このような多岐にわたる材料の機械的特性を比較可能なデータ化する試験としてMSE試験法を開発しました。 【MSE試験でできること】 ・セラミックス・金属・樹脂・ゴム材料を同じ尺度で比較できる ・硬さ(ヤング率)モードや靭性(脆さ)モードの特性も可視化 ・薄膜多層膜等の表面から内部までの連続した分布データを取得 ・応用して、材料の劣化のよる機械的特性の低下度も精密に試験可能 様々な材料開発プロセス開発の高速スクリーニングや 材料強さのDB作成にご利用ください。
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基本情報
【開発の目的】 MSE試験は材料表面の精密な機械的特性(強さ分野)を計測するために開発された技術で、福井大学との産学連携から生まれた試験法です。 【技術】 微小粒子を大量に投射して試験片を精密に削る(破壊)現象を使って強さを測っています。この結果、材料の表面から削りながら、その深さの時点時点の強さ計測を可能にし、表面から内部までの連続した強さ分布を取得するという新たな効果を生み出しました。 【取得できる情報】 1.エロージョンプロファイル進行図 エロージョン痕を投射毎にプロファイル計測したデータを重ね合わせ表示し深さ方向の変化を可視化したもの。 2.エロージョン進行グラフ エロージョン痕の形状プロファイルから深さを算出して投射累計粒子量と深さの関係を示したグラフ。 3.エロ―ジョン率分布グラフ 深さ方向のエロージョン率(強さ)のほぼ連続した情報が得られるぐグラフ。 4.MSEマップ 材料の強さをヤング率モードと脆性モードで数値化して比較検討や開発傾向を確認する目的で作られた情報。 ※各種材料の試験事例公開中です。カタログからご覧ください。
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用途/実績例
■研究開発のランクアップ ・材料配合と強さの高速スクリーニング ・プロセス条件と強さの高速スクリーニング ・強さ分布と分析データとの合せ技による高度の解析 ・各種材料及び開発材料の強さ比較 ・多層膜や傾斜膜である場合の膜強さ、さらに界面強さの特定 ■製造プロセス・品質保証のランクアップ ・プロセス条件と強さの関係から最適条件を導き出す ・エロージョン痕プロファイルからの欠陥や不良の特定 ・安定した品質と低不良率の実現 ・受け入れ検査時の品質基準の高精度化 ・情報量の多い試験データが品質保証の安全と信頼を高度化 ■劣化・変質の特定 ・環境試験後の強度(強さ)低下量の取得 ・実環境劣化後の強度(強さ)低下量の取得 ・表面からの劣化、内部の劣化、全体劣化のパターンを俊別 ・時系列データの取得から残存寿命の推定
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パラダイムシフトという大きな潮流の中、創造性あふれる研究開発によって、私達の社会に、新たな驚き~価値や技術、次なる効率や品質~を提案し、新たな驚き、そのすべてを世界へと広げ、“ ものづくり”、“コト作り”の大きなネットワークを創造することを目標としています。産業立県・新潟を代表する都市・長岡から世界を覆う、ものづくりのネットワークを広げていきたいと思います。