発熱するエリアに配線がない視認性が必要な箇所の温めに最適なフィルムヒーター
透明フィルムヒーターは、透明導電膜を有する透過率の高い面状発熱体です。発熱するエリアに配線がないため、視認性が必要な箇所の温めに適しています。また、ヒーター自体が薄いので、柔軟性や熱応答性に優れている点も特長です。 当社ではITO(酸化インジウムスズ)蒸着膜フィルムヒーターの代替として、材料の異なる低抵抗タイプと高抵抗タイプの2種類の透明フィルムヒーターを開発しています。その為、お客様の用途や条件に合わせて最適な仕様をカスタマイズしてご提案することが可能です。
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基本情報
【透明フィルムヒーターの特長】 ・高い視認性 ・発熱エリア全面が均一に発熱 ・優れた熱応答性 ・高い柔軟性 【基本仕様】 透明ヒーターはお客様の使用目的や条件に応じたカスタマイズ仕様で製造します。 最大サイズ:300mm × 420mm程度 (左記以上は要相談) 最小サイズ:要相談 (使用電圧と要求温度により異なる) 製品厚み:0.1~0.3mm程度 (端子部を除く) 基材:PETフィルム (PET以外は要相談) 耐熱温度:絶縁仕様により価格も含めて異なります。詳しくはご相談下さい。 ・PETカバーレイ(熱硬化接着剤)の場合、120℃ ・PETカバーレイ(粘着剤)の場合、100℃ ・オーバーコート剤塗工の場合、100℃ ・PETカバーレイ(EVA)、パウチフィルム(EVA)の場合、80℃ 端子部処理方法:ラグハトメ取付け、電極露出など その他: ・ヒーター自体に自己温度制御機能はありません。別途温調器による電気制御やサーモスタット、PTCサーミスタ等の外部回路による制御が必要です。 ※本製品の資料請求をご希望の場合は、弊社ホームページからお問い合わせ下さい。
用途/実績例
主に視認性が必要なエリアでの曇り止め、結露防止、凍結防止、着雪防止、融雪用途での活用が期待されます。 【用途イメージ】 ・ガラス窓の結露防止や曇り止め ・液晶パネルの低温環境下での機動性補助、応答性補助用ヒーター ・生化学分野での分析装置用ヒーター ・試験管など円筒ガラス管の加熱 ・装置除き窓の結露防止 ・光センサーあるいは監視カメラハウジングの曇り止めや結露防止 ・ヘッドライトのLED化、自動運転システム化によるカメラやセンサーの標準装備、ドアミラーのデジタル化など次世代自動車関連部品の着雪・凍結による機能障害の防止 上記以外にも様々な業界で活用できますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
詳細情報
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【透明フィルムヒーターの積層構成】 ・基材 … PETフィルム ・透明導電層 … 基材上に各種透明導電材で薄膜を形成したものが透明導電層になります。形成方法は導電材によって異なります。 ・電極(バスバー) … 導電性ペースト等をヒーターの両端に水平に配置する必要があります。 ・絶縁層 … PETカバーレイ(ラミネート)、PETパウチフィルム(ラミネート)、オーバーコート(印刷) etc. ・端子部 … ラグハトメ etc. ※上記構成は一例です。お客様のご要望や使用条件により全てカスタマイズ品として作製しますので、積層構成は異なる場合があります。
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ヒートラボの透明フィルムヒーターは、透過率が高く発熱エリアに電熱線がないため、視認性が必要な箇所の加熱に適しています。
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電熱線タイプのヒーターと異なり全面が発熱します。加熱対象にムラなく熱を伝えることができる効率の良さが特長です。
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ヒーター自体が薄く体積が小さいため、立ち上がりが非常に早く急速な加熱が可能です。グラフは低抵抗タイプの透明ヒーター評価用サンプル品の温度測定データ。
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これまで曇りや結露で見えなかったものが透明フィルムヒーターで見えるようになります。画像は社内での結露防止実験の画像です。
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お客様からご相談頂く「温める」という課題に対して、アルミ箔フィルムヒーターや透明フィルムヒーターなど、様々な機能を持つ面状ヒーター製品で熱ソリューションをご提案致します。 【主要製品・サービス】 ・アルミ箔フィルムヒーター ・透明フィルムヒーター (薄膜) ・銅ストライプ透明ヒーター (微細線) ・CNTフィルムヒーター ・ファブリックヒーター ・スクリーン印刷製品(センサー・タッチスイッチ用透明電極、段差印刷ガラスなど) ・エッチング加工製品(アルミ箔・銅箔・SUS箔など) 各製品・サービスの詳細は当社ホームページをご覧ください。 ヒートラボ株式会社 ホームページ:https://heatlab.jp/