直接切削によりアルミや樹脂材などの自由曲面形状の表面をミクロンメートル・ナノメートルレベルで高精度に仕上げます。
宇宙・天文・新エネルギーといった先端技術が採用される分野では、高精度な部品製作が要求されます。 クリスタル光学では、旋盤機を用いた加工方法で高度な自由曲面形状表面を創成します。 【加工実績紹介】 ● ヘッドアップディスプレイ アルミ製超大型自由曲面ミラー 600x200mm *形状精度 : PV 1μm *粗さ:Ra 1nm ● 座金、球面軸受け Ni2P(無電解ニッケル)表面 凹面 φ100mm *形状精度 : PV2μm *粗さ:Ra 3nm ● 天文、宇宙 赤外線観測装置搭載ミラー 東京大学アタカマ天文台、口径30m超大型望遠鏡TMT向け試作ミラー ● 細溝鏡面加工、回折格子(シェーパー加工) ● 電鋳加工表面 精密切削 ● 鏡筒 ● 樹脂レンズ ● 金型 ● スタンパー (微細構造パターン)
この製品へのお問い合わせ
基本情報
【 使用加工機・測定器 】 ●加工機 ・ 超精密加工機 「IL600」 ・ メーカー:INNOLITE社(ドイツ) <特徴> ・XYZCの4軸構成に加え、W軸(Over Driveという呼称)を搭載。 ・W軸はZ軸と同様の駆動方向(前後方向)だが、ステージ全体が駆動するZ軸とは異なり、工具保持部だけが運動し、高速駆動が可能(ストローク50mm)。 ・XZCの3軸同期加工(STS加工)のみではなく、W軸を使用し、自由曲面の加工時間短縮が可能。 ・DirectDriveという独自のアルゴリズムに基づく処理方法により高精度な追従性を実現している。 ・温度環境・水冷環境を加工機単体で完結し、高いパフォーマンスを発揮する。 ●加工機 ・ 超精密旋盤加工機 「ナノフォーム」 メーカー:アメテック プレシテック(Precitech.Inc) ●測定器 ・ 非接触表面性状測定機 「New View」 ・ 大口径レーザー干渉計 「Verifire」 メーカー:Zygo ・ 超高精度三次元測定機 「UA3P」 メーカー:パナソニック
価格帯
納期
用途/実績例
【分野】 宇宙・天文、車載、医療、精密機器部品、その他
詳細情報
-
・ 口径30m超大型望遠鏡TMT 中間赤外線観測装置MICHI向け 次世代イメージスライサーユニット 試作加工部品 (東京大学 大学院理学系研究科 天文学専攻:左近 樹 助教授 共同開発・試作) ・ スライスミラーの対となる多曲面一体型ミラーの製作 ・ 複数ミラーのワンチャッキング加工により、機械精度で各ミラーの位置精度を保証。 ・ ワンチャッキング加工によって、複数の軸外し非球面の相対的な位置精度が超精密加工機精度で担保。 ・ ミラー材質:A6061
-
・東京大学アタカマ天文台(TAO)計画の赤外望遠鏡に搭載される観測装置、中間赤外分光撮像装置MIMIZUKUのミラーを製作。測定機上で測定をしながら同時に光路調整を行い各ミラーを組立。 ・平面鏡、非球面鏡、自由曲面鏡 3種類の形状を含むミラー、計50個
-
・次世代赤外線宇宙望遠鏡 イメージスライサー型近赤外面分光器ユニットの試作鏡製作 ・SPICAプロジェクトの一環である面分光器の試作鏡、イメージスライサーユニットをナノオプトニクス・エナジー社と共同製作。超精密加工技術により、高精度な要求を達成。 ・ダイヤモンドターニングセンタによるスローツールサーボ加工を活かし、同時に複数の設計値の異なる球面加工が可能。かつワンチャックで同時加工することにより、各球面の誤差を最小にとどめることができます。 ・球面部のみならず、加工や組立時に最も重要となる基準面の精度加工においても、全て自社で行うことが可能。また、全ての工程を自社で行うことにより大幅な納期短縮が可能。
-
・600×200mm 20kg。超大型かつ高精度な自由曲面光学部品を提供することを可能。 ・主軸回転同期によるX,Z,Cの同時3軸加工を実用化 スローツールサーボ加工の開発により、スピンドルの回転角度(C軸)と工具座標(XZ軸)を同期させ、回転軸に非対称な曲面(自由曲面)加工の実用化に成功。 ・クリスタル光学では最大径φ700mmもの大口径かつ高精度自由曲面ミラーの加工が可能。
-
・Nanoform700ultra最大の特徴であるφ700ものストロークを最大限に活かし、高精度自由曲面光学製品の大型化にご対応いたします。 ・最外周部において1回転あたりの工具の前後駆動距離(sag量)は20mm 前後駆動最大速度は2000mm/min
カタログ(5)
カタログをまとめてダウンロード企業情報
当社は、創業当時、光学単結晶のハンドラップを生業としておりました。 光学結晶材の中には、温度・湿度の厳しい管理をされた環境下でしか磨けない、極めてデリケートな素材があります。当社はこの研磨技術を基礎とし、今日に至るまで、様々な材料の研磨に携わらせて頂いてきました。 30年を経た現在、単結晶はもとより金属・非金属・セラミックなどあらゆる素材を扱うようになり、また、創業当時は手のひらにのる小さな部品を加工しておりましたが、今日では最大8000mmの超大型部品を扱う事が可能となりました。 事業(加工)に関しても、より高精度な加工を実現させるため、自社での一貫生産に力を入れております。切削・研削・研磨・超精密加工・表面処理(不導態化処理/電解研磨)・測定の6つのフィールドを整え、お客様には図面1枚をご用意いただき、加工は全て任せていただく事を実現いたしました。 2014年11月、航空・宇宙の産業に携わる事を目的に、新たに5軸複合マシニングセンタを2台導入し、宇宙の進化を促す航空・宇宙の産業においても貢献できるよう全力を尽くします。