PVDの密着性を向上させる複合処理技術
【複合処理技術】 CVDが化学反応による“結合”に対し、PVDは衝突エネルギーによる“蒸着”であるため、密着性は一般的に劣ると言われています。 PVDの密着性を向上させるには、母材表面とコーティング皮膜硬さの差を縮めることが有効となります。特にPVDの高硬度化に伴い、 その差は拡大しています。そこで弊社では、下地強化として次の技術を取り入れています。 【概要】 ■面粗度向上、再表層硬さ向上による高密着性、内部残留圧縮応力の向上 ■WPC+PVD:有料オプション ■窒化+PVD:有料オプション ■コーティング処理前後のラッピング:コーティング前のみ有料オプション。
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基本情報
■WPC+PVD(有料オプション) ハイスやセラミックなどといった金型と 同等以上の特殊表面にショットブラストにて衝突させ、母材の最表層から深さ約10μmまでの硬度が約1.5倍向上します。コーティングとの硬さの差が少なくなることで 密着性を向上させることが可能であり、 表面のみが硬化されるため、母材の持つ靭性特性などは保たれます。 WPC処理では、ショットブラストにより表面に凹部が形成され、光沢が無くなります。弊社では、ラッピングにより元の光沢のある表面に戻してからPVD処理を行います。 ■窒化+PVD(有料オプション) 金型の表層から深さ約30μmまでを硬化させる 技術で、窒化層は最表面が一番硬く、深くなるにつれて徐々に母材硬さへ戻る傾斜となっております。 弊社では、最表面に 白層と呼ばれるコーティングとの密着性に悪影響を与える化合物層が発生しにくい極めて良好な窒化が可能です。 ■ラッピング(有料オプション) 母材の面粗度が良好なほど、コーティングの密着性は向上します。当社では社内にて形状に合ったラッピング法で対応いたします。
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SEAVAC株式会社は、熱処理装置メーカーとしてスタート。現在は、真空熱処理およびPVDコーティングの受託加工、PVDコーティング装置や各種装置の製造販売、メンテナンスを行っております。自社製装置を受託加工に導入することで、ハードとソフトの相互作用にて高品質なサービスを実現しております。 ■SEAVAC株式会社 加工部 【本社・本社工場】 〒660-0822 兵庫県尼崎市杭瀬南新町1丁目12番6号 【京都工場】 〒613-0022 京都府久世郡久御山町新珠城68番地 【小牧工場】 〒485-0034 愛知県小牧市市之久田2丁目38番地 【仙台工場】 〒981-3602 宮城県黒川郡大衡村大衡字萱刈場236-5 【九州営業所】 〒811-3122 福岡県古賀市薦野1531-1 装置部 〒613-0022 京都府久世郡久御山町新珠城68番地 ■米国関連会社 SEAVAC(USA) L.L.C. 9304 YEAGER LANE, FORT WAYNE, INDIANA 46809 USA