ユニットクーラーから「黒い異物」が飛散!トラブルが無事解決した事例のご紹介
工場のユニットクーラーから「黒色の異物」が飛散しているので調べてほしいとの依頼をいただきました。 【事例】 ■課題 ・ユニットクーラーから「黒色の異物」が飛散しているので調べてほしい ■解決策 ・「走査型電子顕微鏡~エネルギー分散型X線(SEM-EDX)」で元素分析 ・「フーリエ変換赤外分光法」による有機物の分析、異物の表面と切断面を比較
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基本情報
飛散した異物を「走査型電子顕微鏡~エネルギー分散型X線(SEM-EDX)」で元素分析を実施。その結果、主な構成元素は炭素・酸素・カルシウムだと判明。持ち帰ったユニットクーラーに使用されているEPDMも同様に元素分析を行った結果、同じ元素が検出され成分比率も似ていることから同じ物質であると推測。 次に「フーリエ変換赤外分光法」による有機物の分析を行った結果、飛散した異物と比較試料のスペクトルが酷似していた。さらに異物の表面と切断面とを比較し、表面からはSEM-EDXでも検出された炭酸カルシウムと同じピーク、また切断面からはEPDMの特徴的なピークが得らえれた。炭素化合物は表面が熱や経年劣化で炭化し、当初の状態からスペクトルが変性することがあるので、切断して内部の状態を観察することがポイント。 上記の事実から「飛散している黒色異物は、ユニットクーラーに使用されているEPDMが経年劣化により飛散している」という結論に至った。結果としてお客様でEPDMを使用している部品を交換し、以降は異物飛散が収まったとのことで、トラブルは無事解決。
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