分析のスペシャリストによる医療関連の分析事例のご紹介です。今回は心膜の評価に有用な機械物性、疲労試験の測定事例をご紹介します。
平面二軸試験機(TestBench試験装置)は、ロードフレームと同様の試験を実施するために設計されています。これにより、サンプルの剛性、強度、耐久性を評価し、降伏強度、極限強度、疲労寿命を測定します。多チャネルおよび多軸のオプションを含むモジュール式アプローチにより、幅広い構成とパフォーマンスが可能です。水平ベースプレートに取り付けられた200N、400NのElectroForceリニアモーターを使用し、さまざまな試験ニーズに対応します。
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基本情報
今回TA Instrumentsがご紹介するのは「ElectroForceシリーズ」と呼ばれる疲労試験機 です。本記事では、細胞培養・医療に関連す測定事例として、平面二軸試験機を用いた心膜の力学特性評価事例をご紹介していきます。 ❖平面二軸試験機を用いた心膜の力学特性評価 平面二軸試験機に心膜組織を取り付け、それぞれの軸に同等の変位(Displacement)を与えて荷重(Load)を計測しました。 変位を大きく与えたときの荷重は、0°軸よりも90°軸の方がより大きく、計測している心膜組織の力学特定には異方性があることが分かります。 ■荷重容量: 200N、400N ■モーター: ElectroForceリニアモーター ■変位範囲: 13mm ■制御機能: 荷重、変位、ひずみ制御 ■取り付けオプション: 水平または垂直 ■アクセサリ: 生理食塩水槽、多軸負荷オプション ■試験プロファイル: 単一のpush-to-failure、pull-to-failure、反復的荷重、クリープ/応力緩和測定
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用途/実績例
用途: ◆サンプルの剛性、強度、耐久性の評価 ◆降伏強度、極限強度、疲労寿命の測定 ◆材料異方性の評価 ◆生体材料および組織試験 ◆ポリマー、エラストマー、薄膜の試験 実績例: ◇金属材料の疲労試験(ISO 1099) ◇外科用インプラントの動的負荷試験(ISO 14801) ◇ゴム特性の伸びサイクル疲労試験(ASTM D4482) ◇骨プレートの試験(ASTM F382) ◇医療用金属製骨スクリューの試験(ASTM F543)
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ティー・エイ・インスツルメント・ジャパンはTA Instruments100%出資による日本法人です。 熱分析・レオロジー・マイクロカロリーメーターと力学解析の装置販売、メンテナンスサポート、デモンストレーション測定、技術セミナーを行っており、材料の最新情報を皆様にご提供し、また材料測定の技術開発に取り組んでおります。 【主要取扱装置】 ☆熱分析/示差走査熱量計(DSC)、熱重量測定装置(TGA)、熱重量示差熱分析装置(SDT/TG-DTA)、蒸気吸脱着装置(Q5000SA) ☆粘弾性測定(レオロジー)/回転型レオメーター(DHR・ARES)、動的粘弾性測定装置(RSA・DMA・EF3200)、ゴム試験用キュアメーター(RPA) ☆微小熱量測定(カロリーメーター)/等温滴定熱量計(ITC)、微小熱量測定装置(NanoDSC)、等温熱量測定装置(TAM) ☆熱物性測定装置/熱伝導率測定装置(DTC・FOX)、熱拡散率測定装置(DLF、DXF)熱膨張率測定装置(TMA,DIL)、光学式熱膨張率測定装置(ODP、HM) ☆疲労試験機/ElectroForceシリーズ・BioDynamicシリーズ