ひび割れ計測システム「KUMONOS」と写真補正技術を併用することで、調査精度が向上し、より広範囲への適応を実現した新技術。
昨今では従来のスケッチによる調査に加え、写真による調査技術が、多数輩出されている。写真調査において撮影サイズを決める事は最も重要な部分であるが、ひび割れが写り込む撮影サイズは、ひび割れ幅だけではなく表面の色味によって大きく変動する。コンクリートの材質、日光の加減等、あらゆる状況の変化により表面の色は変動するが、既存技術では机上の計算で撮影サイズを決定する事しかできなかった。その為、ひび割れが写っておらず、調査漏れが発生したり、ひび割れ幅の精度が低かったりといった問題点があった。 しかしシン・クモノスの計測ではKUMONOSを用いる事で現地において遠方から正確なひび割れ幅を計測し、最適な写真サイズでの調査を可能にした。コスト面、調査時間においても最適な写真サイズ(=写真枚数)を導くことができる為、最も効果的で品質の高い調査を行う事が可能となった。 材質(骨材等の種類)、竣工日、調査時期、当日の日光加減等、計算しきれない要素が多数あるひび割れ調査において、シン・クモノス技術を用いることで正確な調査データを積み重ねていく事ができる。
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基本情報
【特徴】 ○120m先から幅0.2mm以上のひび割れを安全に計測可能 →最大で140m先から幅0.2mm以上のひび割れが、計測可能。遠方からの調査が可能であり、調査員の安全性が確保されている。 ○視準可能な損傷全てにおいて、調査漏れの防止が可能 →写真から損傷をトレースする為、チェック作業をPC上で行うことが可能であり、調査漏れを防止する事ができる。 ○±3mm以内の位置精度で、正確な経年劣化の調査が可能 →写真補正時に生じる誤差は50m先から60°の角度をつけた場合でも±3mm以内の精度で計測する事ができる。 ○遠方から忠実な現況図の作成が可能 →KUMONOSによる測角法で面と直線の交点を算出し、遠方から構造物の角や辺を正確に計測することが可能。 ○補正写真から抽出するひび割れ幅の精度が向上 →KUMONOSによりひび割れ幅を数箇所計測し、その値を基準として、電子クラックスケールによるキャリブレーションを行う事で、ひび割れ幅の計測精度を向上させた。 ○現場日数の大幅な削減が可能 →現場条件により、現場日数の増減は発生するが、平均で約2,000平方m/日の計測が可能。
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用途/実績例
【用途】 ○橋梁、トンネル、ダム、建物(学校、病院、金融機関など、足場を組めない箇所) ●詳しくはお問い合わせ、もしくはカタログをご覧ください。
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当社は、1995年に阪神淡路大震災の復興支援を目的に創業した会社です。 社名は、当社が開発した100m先の0.2mmのひび割れを早く正確に計測できる世界唯一無二の計測機「KUMONOS」に由来します。 1998年、当社は日本で始めて3Dレーザースキャナを導入し、以来、3Dレーザースキャナ技術の普及のため、3D計測事業と機器導入事業を展開してきました。現在に至る25年間で、実に2500件以上の計測実績と約300台の導入実績を積み重ね、我が国における3Dレーザースキャナのリーディングカンパニーの地位を築き上げております。 当社の技術は、日本ものづくり大賞をはじめ、国土交通省・経済産業省・文部科学省から数々の大臣表彰を受賞し、また、G20大阪サミットでは各国首脳に技術紹介されるなど、国内外で高く評価されています。今後も、高い技術力に裏打ちされた最新技術の社会実装を展開し、あらゆる分野でのDXソリューションを提供してまいります。