海洋研究開発機構(JAMSTEC)様の「二酸化炭素観測ブイ」の小型化・省電力化に貢献
独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)様は、二酸化炭素の吸収/放出量の分布を全球規模でより正確に把握するため、船舶を使い、海上の二酸化炭素濃度を観測していましたが、従来の方法に限界を感じ、海洋表面で漂いながら観測する「二酸化炭素観測ブイ」を開発。 そのコアとなるフローセル部分に、当社の製品が搭載されました。 従来の装置は数本のガスボンベを必要とし、装置全体のサイズは、高さ1900×幅1200×奥行600mmほどで、大きく重く費用も高額でした。 そこで開発されたのが、「二酸化炭素観測ブイ」と呼ばれる新装置。 ガス透過膜を通して周囲の海水と二酸化炭素の交換を行うと、pH指示薬溶液中を二酸化炭素が出入りすることによってpHが変化し、溶液の色が変化します。 pH指示薬溶液を送液するマイクロポンプや入れ替えるためのバルブ、測定部のフローセル、それらをつなぐ流路をマニフォールド化することによって、ブイ内部の小型化に貢献し、ブイの大きさは直径260、全長600mmまで小型化。 完成した計測装置は南極海で1年間の漂流観測に成功しました。
この製品へのお問い合わせ
基本情報
ピエゾマイクロポンプ SDMP302 【特長】 ・ 小型・薄型・軽量で、微少量の送液が可能です。 ・ 液体の触れる部分に金属を使用していません。 ・ 低騒音・低消費電力です。 ・ 駆動電圧、駆動周波数による流量コントロールが可能です。 ・ 自己吸引が可能で、呼び水が不要です。
価格情報
未定
納期
※お気軽にお問い合わせください。
用途/実績例
マイクロポンプユニットを用いて、海洋研究開発機構(JAMSTEC)様の「二酸化炭素観測ブイ」の小型化・省電力化に貢献した事例です。
ラインアップ(1)
型番 | 概要 |
---|---|
SDMP302 | 外形寸法 25 x 25 x 4.8 mm |
カタログ(1)
カタログをまとめてダウンロード企業情報
弊社は、60年以上にわたり、10000種を超える電磁弁や、小型ポンプ、その他流体制御機器の専門メーカーとして、液体・気体の自動制御や精密制御に関する技術を提供して参りました。お客様個々のニーズに合わせたオーダーメイド設計を得意とし、グローバルに展開していています。 【カスタマイゼーション】 流体制御の専門店として、お客様のあらゆる製品設計要求に対し柔軟に対応致します。長年の豊富な実績例と新鮮なアイデアをベースに、個別のご要望に応じて、様々な製品カスタマイズを積極的にご提案します。少量の試作にもご対応致しますので、遠慮なくお聞かせください。 【ミニチュアライゼーション】 世界最小クラスの小型バルブFV・FLVシリーズを開発するなど、小型・微小流体制御製品の開発を行っております。 【インテグレーション】 ご希望の仕様と全体の流路図を提示いただければ、最適なコンポーネンツの選択と配置を検討し、インテグレーション製品のご提案を致します。 <<その他>> ・BCPに対応した免震工場を設立 ・2012年10月にアメリカ支店を開設するなどグローバル展開