照射テスト相談受付中! 素材に電子線を照射して特性向上、新機能を付加しSDGsに貢献
電子線は電子に高電圧をかけることで得られるビームであり、その特性を活かして高機能食品包装の製造や半導体の特性改善などにも利用されており食品消費期限の延長や省エネなどを通してSDGsの実現にも貢献しています。 ■印刷・塗膜のEB 硬化による VOC 排出削減 EB硬化型樹脂、塗料は VOC レス化が可能です。また照射により瞬時に硬化するので、熱乾燥法と比較して乾燥工程でのCO2 排出量を削減できます。 ■パワー半導体の特性改善で省エネに貢献 EBで格子欠陥を生成することで半導体特性のコントロールが可能です。エアコンなどのスイッチング素子に使用されており、省エネ化に貢献しています。 ■高性能な食品包装材で食品保存期間延長に貢献 EBによる架橋技術は、食品包装フィルムの製造にも利用されています。高性能な食品包装材で食品保存期間の延長に貢献しています。 ■植物由来プラスチックの高性能化 植物由来のポリ乳酸は、耐熱性や透明性が低いことが 課題でした。EB 架橋による改質でポリ乳酸の耐熱性向上、透明性維持が可能となり、石油プラスチック代替品としての用途を広げています。
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基本情報
弊社は電子線加工に関する無料オンラインセミナーを定期開催いたします。 詳細はこちら https://www.nhv.jp/news/seminar/post184/ 電子線は「素材特性向上」「機能付加」「塗料硬化」「殺菌・滅菌」などの用途で自動車、衣料品、印刷、医療機器など幅広い分野で利用されています。 【適用例】 ■ハイドロゲルの製造 ポリビニルアルコール(PVA)のような水溶性高分子を水と混合してペースト状にした後、電子線を照射すると架橋してハイドロゲルとなります。 水と高分子のみでゲル化が可能なので、添加剤の漏出といった心配はありません。 ■炭化ケイ素繊維(SiC繊維)の耐熱性向上 炭化ケイ素繊維の製造工程において電子線架橋を利用することで耐熱性を大幅に向上させることが出来ます。航空機用エンジン部材として利用されており、機体の軽量化による燃料コストの低減に貢献しています。 ■熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(CFRTP)の強度向上 ポリアミドを母材としたCFRTPに電子線を照射することで曲げ応力が向上させることができます。
価格帯
納期
用途/実績例
【架橋】 ■電線被覆:耐熱性向上 ■タイヤゴム:流動性制御 ■発泡シート:気泡制御 ■熱収縮チューブ:熱収縮性向上 【グラフト重合】 ■衣類: 吸湿発熱性付与 ■電池:イオン交換機能付与 【硬化】 ■印刷インキ:溶剤レス、光開始剤レス硬化 ■屋外パネル:高耐候性 【殺菌・滅菌】 ■医療器具・包装:殺菌・滅菌 【その他】 ■半導体:スイッチング特性向上
詳細情報
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【架橋】 高分子材料に電子線を照射すると、電子線のエネルギーにより分子結合が切れ、活性点(ラジカル)が発生します。分子鎖間でラジカルが反応し、結合を形成することを架橋と呼びます。この架橋反応により三次元網目構造となることで、耐熱性、強度などの特性が向上します。
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【グラフト】 電子線照射により基材となる高分子基材に活性点(ラジカル)を作り、そこに別の機能を持つモノマーを接木状に結合させることで、高分子基材にモノマーの持つ機能を付加する改質技術です。化学的に結合しているためコーティングとは異なり脱落による劣化が殆どありません。
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【硬化】 電子線照射により、基材の表面に塗布したモノマーやオリゴマーを瞬時に重合させる被膜形成技術です。 添加剤不要な硬化のため、耐候性などが優れています。
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【殺菌・滅菌】 電子線を照射することで2つの作用でDNAにダメージを与えます。 1つはDNAの2重らせん構造に直接作用してダメージを与える直接作用で、もうひとつは細胞の中の水分子が電子線で分解されてラジカルが発生し、そのラジカルによって間接的にダメージを与える間接作用です。
カタログ(4)
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株式会社NHVコーポレーションは60年以上にわたり電子線照射装置の開発、販売を行っており、 国内、世界約30ヶ国以上への納入実績を持つ電子線照射装置のトップメーカーです。 国内3拠点(京都・前橋・鳥栖)にて実験照射、受託生産も請け負っておりますので、ご要望の際はお気軽にご相談ください。