微量(1%)でアルコール、油、液晶、イオン液体、フッ素系溶媒などをゲル化でき、加熱・冷却によりゾル・ゲルに変化。
山口大学が開発した「ゲル化剤」は、微量(1%)で有機液体をゲル化します。形成した有機ゲルは、加熱・冷却によりゾル・ゲルに変化します。ゲル化できる有機液体は、アルコール、油、液晶、イオン液体、フッ素系溶媒などが挙げられます。また、このゲル化剤は水素結合を含まないゲル化剤であり、高い化学的安定性を誇ります。また、微量でのゲル化により、イオン伝導度などの溶媒の性質を保ったまま固定化ができ、イオン液体ゲル、液晶ゲル、燃料電池用ゲル電解質、二酸化炭素分離膜などへの応用も可能です。ニーズに合わせた構造最適化も可能です。 【想定される活用例】 機能性有機液体(液晶・イオン液体)の固定化、色素増感型太陽電池の電解液固定化、燃料電池用ゲル電解質、二酸化炭素分離吸収液の固定化、化粧品材料、酸素輸送材料、インク材料、潤滑剤、増粘作用 ★ゲル化剤のサンプル提供が可能! 用途(粘度、ゲル化させたい溶媒など)に応じてカスタマイズできます。 ※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
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基本情報
これまで、我々は低分子量化合物を用いてゲル化させる物質:「有機ゲル化剤」の開発を行ってきました。 従来の低分子量のゲル化剤は、水素結合性のものがほとんどでしたが、「有機ゲル化剤」は水素結合性官能基を有しないため、化学的安定性も高く、長期保存が可能です。このゲル化剤をゲル化させたい溶媒に対して微量(1%程度)添加することでゲルを形成できます。また、ゲル化可能な溶媒もアルコール系溶媒の他に炭化水素、高誘電率溶媒(非水系電解液)、イオン液体、フッ素系溶媒と幅広く存在することも特長の一つです。
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用途/実績例
【有機ゲル化剤の特長 】 ⇒極めて少量の添加量(< 5wt%)で種々の有機溶媒や イオン液体をゲル化することが可能です。 ⇒このゲル化剤は水素結合を含まないため、酸性・ 塩基性溶媒など、多様な有機溶媒をゲル化する ことができます。 ⇒低分子量の有機化合物であるため、高純度化合物を 合成可能です。 ⇒熱可逆的にゾルからゲルへ、ゲルからゾルへ転移する物理ゲルです。 ⇒このゲル化剤はLiイオン電池の電解液固定化を はじめ、イオン液体ゲルのCO2吸着技術や燃料電池 用ゲル電解質、フッ素系溶媒をゲル化させること で酸素輸送材料や化粧品材料への応用展開も可能 です。 【用途例】 ⇒無極性溶媒:オクタン、トルエンなど ⇒プロトン性極性溶媒:エタノールなど ⇒非プロトン性極性溶媒:アセトニトリル、非水系電解液など ⇒イオン液体、フッ素系溶媒もゲル化可能です!
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有限会社山口ティー・エル・オーは大学等技術移転促進法に基づき、文部科学省、経済産業省により承認されたTLOで、法人化前の平成11年11月に山口大学の教員50名の出資(資本金400万円)により設立された、リエゾン(人と人との橋渡し)一体型の技術移転組織です。 大学での研究成果を技術移転等の形で社会に還元します。 また、会員企業を募って発明情報などを優先的に開示し、これらを通して地域経済への発展にも貢献すべく活動しています。