バネ成形後には必ず熱処理を行い、残留応力を取り除きます
バネ材を加工すると、材料内部に残留応力が生じます。 この残留応力を放っておくと、バネは加工前の形状に戻ろうとして、時間経過とともに変形してしまいます。 この現象(スプリングバック)を避けるため、バネ成形後には必ず応力除去の熱処理を施します。 熱処理温度は高い方が、残留応力はよく除去されます。 しかし、バネ材は450度(※)を超えた熱が加わると、急激に強度が下がるという特性があります。 そのため、バネの応力除去の熱処理は、200度~450度の比較的低温で行われます。 この熱処理を「低温焼き鈍し(ていおんやきなまし)」と言います。 ピアノ線など鉄系の材料は、低温焼き鈍しによって材料表面に酸化鉄被膜が生成され、その色は熱処理温度が上がるにつれて、茶色~深い青色(写真)に変化します。 この青い色味から、低温焼き鈍しはブルーイング処理と呼ばれることもあります。 ただし、ステンレス鋼の場合は熱処理しても色の変化があまり無いため、バネ全般に対する熱処理の表現として、”ブルーイング”は適切でないように思います。 (※450度は鋼の強度の分岐点になる温度で、再結晶温度と呼ばれます)
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山形県鶴岡市のスプリングメーカー、鶴岡発條株式会社です。 コイルスプリングの設計~製造、ワイヤーフォーミング加工を得意としております。 1)設計から試作まで、素早く対応できる点が強みです。 スプリングが折れる、変形する、力が弱い、などでお困りではありませんか? 当社の技術スタッフが、丁寧に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。 図面等が無い状態でも大丈夫です。 2)線の太さ0.1mm~10.0mmまで幅広く対応。 ピアノ線、ばね用ステンレス鋼線、オイルテンパー線、りん青銅線などをストックしています。 ハーキュリーやSWICなど、JIS規格外の特殊なばね材も対応可能です。 また、線径10mmを超えるものも外作にて対応できます。 3)オーダーは1個から数万個までうけたまわっております。 技術担当:氏家(うじいえ) 電話:0235-22-0407 FAX:0235-22-0546 メール:web@tohj.com 鶴岡発條株式会社 〒997-0011 山形県鶴岡市宝田三丁目10-25