ボールねじ大径化によりロングストローク化、高速・高加減速化が実現!スペックUPによる長寿命化
THKの電動アクチュエータ コンパクトシリーズ KSF(大径ボールねじ採用)は、KRをベースとしたLMガイドアクチュエータです。ボールねじ大径化により、従来の製品と同サイズで最大ストローク1500mmのロングストローク化を実現、最高速度2500mm/s・最大加減速4Gによるタクトタイム短縮により生産性が約40%向上できます。また走行寿命20,000kmという長寿命化により稼働率の向上・補修品在庫の削減しました。高速・ロングストロークの特長より、これまでは作業者がおこなっていたワーク箱詰め作業の自動化に採用され、人件費削減と箱詰めタクトタイム短縮を実現しました。シーリング装置のノズル稼働部にも採用され、オーバーハング量の大きいノズル先端の振動を抑えることで、生産性が向上しました。 なお関連リンク先では、より、詳細な製品説明をはじめ、製品カタログ、取扱説明書、2D・3DCAD、選定資料など、技術情報を多数準備しております。是非、こちらもご覧ください。
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基本情報
1. コンパクト構造 同じ定格出力のモータ使用の当社アクチュエータと比較した場合、KSF8とUSW16Tの比較で約67%コンパクト化、約37%軽量化を実現。 ※KSF8:ストローク1500mmの場合 2. どんな姿勢でも使用可能 インナブロックに作用する4方向(ラジアル方向、逆ラジアル方向、横方向)の荷重に対して同一定格荷重となるように、各ボール列を接触角45°で配置されているので、あらゆる姿勢での使用が可能。 3. モーメントに強いアウタレール構造 U字形断面形状のアウタレールの採用により、⼤きなモーメント受け可。 4. 高速・高加減速 ボールねじの大リード化により、最高速度2500mm/sを実現。(※KSF10リード50の場合)また、適用モータを大きくし、高加減速な搬送を可能にしています。(最大4G)1往復(500mmストローク)で0.54秒のタクトタイム短縮。100往復で54秒のタクトタイム短縮となり、生産性が約40%向上。※形番、仕様条件により最大加減速度は異なります。 5. ロングストローク ボールねじ軸を大径化することで、ロングストロークを実現。
価格帯
納期
用途/実績例
6. ボールねじ大径化により適用モータ定格出力アップ コンパクトなアウタレールのままでボールねじ軸を⼤径化。 ボールねじ端末部も⼤きくしたことで、 当社同等サイズのアクチュエータと比べ、 定格出力の⼤きいモータが使用可能となりました。 7. 長寿命 LMガイド部、ボールねじ部の基本動定格荷重を上げることで最⼤可搬質量搭載時に、走行寿命20000km(KSF4, KSF5リード10mmは走行寿命10000km)の長寿命を実現しました。 8. 長期メンテナンスフリー 適切な量の潤滑油供給を可能にした潤滑装置QZを標準採用したことで長期メンテナンスフリーを実現しました。 9. 高精度 直動案内部は、すきまなく軽く動くサーキュラーアーク溝となります。従って、容易に高精度送りに追従します。 10. 発塵量の低減を実現 サイドカバーと上面のマグネット吸着方式を採用したストリップシールにより、フルカバー構造を実現。外部からの異物流入による破損を防止します。ストリップシール上面は接触がなく、発塵しにくい構造になっています。
企業情報
THKは、1972年に世界に先駆けて機械の直線運動部の「ころがり化」を 実現し、「直動システム」を開発しました。この「直動システム」の 開発は、機械の高精度化、高速化、省力化、さらには効率の向上を 生み出し、省エネを考慮した装置設計を可能にしました。 THKの技術のすべては、あらゆるメカニズムの“動き”に さらなる軽やかさと精確さを与えるために注がれ、 さまざまな革新を世界中にもたらしています。 【THKの主要製品領域】 1.機械要素部品分野: ・LMガイド、ボールスプライン、ボールねじ、電動アクチュエータ等の 開発・製造・販売 2.メカトロ関連製品分野: ・精密XYステージ、リニアモータアクチュエータ等 3.自動車部品分野: ・リンクボール、ロットエンド等 4.ロボット分野: ・ピック&プレースロボット「PPR」、搬送ロボット「SIGNAS」、 サービスロボット「SEED- Solutions 」(ディスプレイロボット、 検温ロボット含む)等 5.免震分野: ・免震テーブルTSD、免震モジュールTGS