真空圧空を使用したアウトモールドデコレーション(OMD:Out Mold Decoration)です。
NATS(空気転写)は3次元加飾技術の事で、3次元形状の製品(プラスチック、金属、ガラス等)に後加工で真空や圧空の技術に過熱蒸気(スーパースチーム)を加える事で予めデザインが印刷されたフィルム(転写フィルムや貼合フィルム)をシワ無く貼り付ける事が可能となったのに加え安定的な生産を確立した技術です。 3次元加飾技術には様々な呼び方がありますが、OMD(Out Mold Decoration:アウトモールドデコレーション)が総称で、その中にOMR(Out Mold Release:転写)とOML(Out Mold Laminate:貼合)とに分けられています。 近年ではカーボンニュートラルに向けた全世界的な取り組みが進行する中で、Wet工法からDry工法(OMD技術)への転換に注目が更に高まっている技術です。
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基本情報
1.4種類の熱源を活用して密着性の向上を実現 ○短波長近赤外線ヒータ採用により、加飾フィルム表裏面の温度誤差が少なく熱を加える事ができます。熱ストレスを与えることなく接着層の温度を上昇させる事ができます。 ○過熱蒸気(スーパースチーム)の採用により、製品の天面、側面、裏面まで均一に熱が伝り、製品端部での密着不良が飛躍的に改善されています。 ○チャンバ内側面ヒータの採用により、チャンバ内温度の安定化を実現。 ○ラインヒータの採用により、過熱蒸気の温度降下を防ぐ事や熱圧空の効果をもたらしています。 2.ターゲット部位(転写の優位点) ○嵌め合い部品への展開が容易。設計段階よりフィルムの厚み(20μ程度)を考慮する必要が無い為、材着部品、塗装品、転写加飾(OMR)品が共通の金型で使用できます。 ○穴あき部品への展開が容易。転写は樹脂に触れた部分のみに柄が密着する為、スピーカーやパソコンのキーボード部の様な穴あき部品への加飾が容易でトリミングも不要です。 ○既存成形品の模様替え展開が可能。膜厚が20μ程度と塗装とほぼ変わりない厚みの為、金型を新たに起型する必要がなく、意匠替えが可能です。
価格帯
納期
用途/実績例
自動車部品(内外装)や家電製品に至るまで幅広く採用されています。OMD技術の最大の特徴である表面テクスチャー(手触り感)の活用により、従来では表現が難したかった本物感を演出する製品が増えています。 (採用例) ・自動車部品(内装) ・家電製品(イオン発生機、インターホン等) ・電子機器(ノート型パソコン、ハードディスク筐体等) ・サプライ品(コンタクトケース等)
詳細情報
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レクサスLS500車種。インサート成形用のプレフォームとして採用されています。
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上海ゼネラルモーターのLaCrosse車種。内装においてOML(Out Mold Laminate)で採用されています。
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上海ゼネラルモーターのGL8車種。内装においてOML(Out Mold Laminate)で採用されています。
ラインアップ(1)
型番 | 概要 |
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NATS-0612C | 加工面積:W1060mm×D520mm×H150mm(治具高さ含む) フィルム自動送り装置設置可能 |
カタログ(3)
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エヌアイエスは、お客様が何かの製品にデザインを加えたいと要望した時、培ってきた技術と知識と想像力を駆使して形にする会社です。その技術の中にはインモールド成形転写(IMR:In Mold Release)やアウトモールド成形(OMD:Out Mold Decoration)、オンデマンド転写箔(ODF:On Demand Film)の技術があり、設備、金型、治具、フィルム(転写箔等)をシステム販売したり、時には受託加工もさせて頂きます。 加えて、従来技術の箔を使用したホットスタンプや熱転写、インキを使用したパッド印刷やシルク印刷での加飾要望にもお応えします。