低コストで低伝送損失性を実現/ハイブリッド基板にも好適
プリント配線板の回路に高周波信号が流れても、信号の減衰やスピードの低下が少ない基板材料です。5G通信は28ギガヘルツといった高周波信号で大量のデータをやりとりします。アンテナやサーバー、スイッチといった機器に搭載される基板には、この「低伝送損失」という特性が求められます。
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基本情報
低伝送損失基板材料の主流は、フッ素樹脂(PTFE)や液晶ポリマー樹脂(LPC)をベースにしたものですが、利昌工業では、PTFEやLPCより安価なPPE樹脂をベースに、同等の低伝送損失特性を実現することで、多くのご愛顧を賜っております。 さらにPPE樹脂は接着性に優れますので、PTFE基板や一般的なガラスエポキシ基板と張り合わせることで、ハイブリッド基板を製作するのも得意とするところです。 ☆PPE=ポリフェニレンエーテル
価格帯
納期
用途/実績例
5Gアンテナ、サーバー、スイッチ、ネットワーク関係
詳細情報
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■AD-3379(左・ボンディングシート) / CD-3379(樹脂つき銅箔) Dk=3.09 / Df=0.0024 @80GHz 利昌工業の低伝送損失プリント配線板材料は、これまでは専ら銅張り積層板(CCL)でした。5G通信には多くのアンテナが必要とされますから、設置スペースの確保のため、基板の多層化による機器の小型化や集約化が予想されます。 これを受けてこのたび、ビルドアップ層を形成するためのアイテムを新たにラインナップしました。ガラス布を含まず、剛性がありませんのでコア材に張り付けてご使用ください。 ◇特長 〇ガラスクロスを含まないため誘電特性の異方性が小さい。 〇skewの低減が可能。 〇厚さ25μmから対応可。
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■CS-3379M Dk=3.35 / Df=0.0024 @80GHz 汎用のEガラス仕様でありながら、ラインナップの中では、Df値が最も低い材料です。5G通信帯(28GHz)から、車載用ミリ波レーダー帯(80GHz)まで安定した誘電特性を発揮します。 ◇特長 〇PTFEと比較して安価。 〇ES-3329A、ES-3329AD、あるいはAD-3379との多層基板が可能。
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■CS-3379A / ES-3329A(プリプレグ) Dk=3.57 / Df=0.0059 @80GHz 多層成型が可能です。吸水性が低く、屋外などの高温・多湿な環境にあっても優れた絶縁性能を発揮します。 ◇特長 〇高多層化できる。
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■CS-3379AD / ES-3329AD(プリプレグ) Dk=3.32 / Df=0.0046 @80GHz CS-3379A/ES-3329Aと樹脂は同じで、低誘電ガラスで補強したタイプです。Aタイプと比較してDf値(80GHz)は20パーセント以上の低減です。 ◇特長 高多層化できる
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■CS-3376G Dk=3.09 / Df=0.0046 @10GHz 2013年のリリース。コストパフォーマンスが良く、これまで多くのご愛顧を賜っております。 Sub6(サブシックス)とよばれる3.7GHzや4.5GHz帯での5G基地局アンテナ向けで多くの実績がございます。 ◇特長 〇低コスト
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【比誘電率(Dk)の周波数依存性】 5G帯(28GHz)だけでなく、車載用衝突防止レーダーに使用される80GHz帯においても安定的な誘電特性を維持します。 一般ガラス布ベースのCS-3379Aと比べて、低誘電率ガラス布ベースのCS-3379ADは7%の低減です。ガラス布を含まないAD-3379は、ここからさらに7%の低減です。 CS-3379Mは、一般ガラス布ベースでありながら、ガラス布を含まないAD-3379と同等程度の誘電特性です。
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【誘電正接(Df)の周波数依存性】 5G帯(28GHz)だけでなく、車載用衝突防止レーダーに使用される80GHz帯においても安定的な誘電特性を維持します。 一般ガラス布ベースのCS-3379Aと比べ、低誘電ガラス布ベースのCS-3379ADは22%の低減です。ガラス布を含まないAD-3379は、ここからさらに48%の低減です。 CS-3379Mは、一般ガラス布ベースでありながら、ガラス布を含まないAD-3379と同等程度の誘電特性です。
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当社の基本となる技術は、積層技術(Laminating Technology)と、注型技(Casting Technology)であります。この二つの技術を深く掘り下げ、多角化を進めております。汎用商品にあってはラーストワン企業になるべく、徹底した合理化を追求するなど自助努力を続けております。