表面に出るハーフパンチを出さないことで外観をフラットにする工法について
ハーフパンチは、他部品との接合時の位置決めのために使用する加工方法です。目印とするために一般的に表面にへこみができます。外観を損なうことなく、位置決めをする方法はどのようなものがあるのでしょうか。
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基本情報
機械や装置の前面は化粧的要素が強く、スポット痕や凹凸が表面に出るのを嫌うケースがよくあります。例えば筐体の扉の場合、裏面に補強板をスポット溶接することが多く、それらの位置決めとして【ハーフパンチ(半抜き工法)】を採用します。ポンチ(ケガキ)や治具による工法よりも寸法精度が確実で、作業者の熟練度合いに影響されることが少ない、といったメリットがあります。しかしデメリットとして一般的なハーフパンチを使用すると表面に凹みが出てしまいます。そのままでは化粧面としての外観要求を満たす事が出来ず、溶接で埋めて表面を均一にする、パテ処理で均一にするといった方法で、外観を仕上げる方法があります。当然、製造コストは高くなり、大きなデメリットになってしまいます。
価格帯
納期
用途/実績例
当社が採用している【FP金型】は、位置決めとしてのハーフパンチのメリットは残したまま、デメリットである、表面の凹みを無くした形で、ハーフパンチを成型出来る金型になります。表面に多少の絞りあとは発生しますが、少しの手間で均一になるレベルのもので、多少のコストアップで対応が可能になります。また、溶接もしくはパテで埋める際の人的な忘れが発生する事を防ぐ事が出来るメリットもあります。しかしSUS材や、アルミ材や、表裏の両面の加工には不向きで、鉄製の化粧カバー等特定のものに採用しています。 外観の美観を重視するもの、重視しないものといった顧客のニーズに沿った形での最適な加工方法を組み合わせ、コスト・品質を満たす事が出来る加工を、設計およびCAM工程で仕組みとしてご提案出来るようになる事が、目指すべき姿です。
企業情報
昭和39年創業より半世紀以上、特注ロッカー・オフィス家具・スチール家具の設計・製作をしてきました。設計段階からお客様と連携し、OEM・ODMによるお客様への製品提供やオーダーメイドロッカーの製作を得意としております。 当社の強みは、豊富な設計ノウハウ・加工実績を有しており、板金の知識と豊富な設備により、自社にて一貫生産・完結できる点です。実績から生まれたオリジナルロッカーも多岐に渡り、使い勝手の良さ、丈夫な作り、デザイン性など、他社カタログ製品とは異なるユニーク性を有しています。 貴重品ロッカー・スマートロッカー・スポーツロッカー・ワークロッカー・メールボックスなどのユニークな製品群は、お客様からの声を集約した自信作です。標準品だけでなく、サイズ・カラーその他カスタマイズ化したオーダーメイド品を迅速かつ低価格でご提供できる点も、自社設計と板金加工・塗装・組立・現地据付含めた生産体制・品質保証体制によるものです。 また、生産管理システムと東大阪のものづくりネットワークにより、板金以外を含めた製品実現も可能です。ISO取得の管理体制で貴社のパートナーとなることで、製品展開や販売拡大のお役に立てます。