はんだ塗布工程やリフロー工程などの工程数を削減する、独自の試作プレスフィット端子
従来のコネクタは、プリント基板にピンを搭載する際に、はんだを使って保持してしていました。それに対して、プレスフィット端子は基板に圧入することでピンを簡単に搭載するという違いがあります。このため、はんだ塗布などの製造工程を削減することができます。 プレスフィット端子に転換が進んでいる理由に大きな理由の一つが、この「はんだ塗布」工程が削減されることで、製品に与える熱影響が少なくなるということです。特に、基板などは熱に弱く、部品によっては動作不良や接続不良を起こすため、熱の発生が抑えられることで品質の向上にも繋がります。 このように、プレスフィット端子の使用には多くのメリットが存在するため、現在では「はんだ接続」から「プレスフィット」に転換が進んでいます。 プレスフィット端子を使用するメリットとして、工程数削減・製造コストの低減化・品質の安定・環境への負荷軽減等が挙げられます。 また、弊社のプレスフィット端子製作における特徴として下記が挙げられます。 ・薄肉への高精度なスリット抜き加工が可能 ・プレスフィット端子の量産実績 ・プレスフィット端子の試作にも対応可能である
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基本情報
こちらは自動車業界で使用されるC7025-TM03製のプレスフィット端子です。板厚は0.64mm、ピッチは2.2mmで、試作順送金型にて製造いたしました。 プレスフィット端子は、穴部分の抜き加工が最も難易度が高くなります。こちらのプレスフィット端子についても、板厚0.64mmに対して、幅0.3mmの薄肉へ行う抜き加工で、プレスフィット部の断面対角寸法公差は±0.03mm、さらにプレスフィット部のスリット抜きについては0.5t以下という、高難易度の薄板プレス加工品でした。 しかし株式会社ナカトガワ技研では、近年ニーズの高まっているプレスフィット端子についても様々な実績がございますので、薄肉・薄板プレス加工品の加工にも問題なく対応可能です。
価格帯
納期
用途/実績例
当社では、自動車業界、電子機器業界をはじめ多くの業界への製造実績がございます。 中でも、自動車業界のECUは車全体の電子制御を行っているコンピューターで、ハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車に移り変わっても使われ続けるものであることから今後も需要の拡大が見込まれています。 ナカトガワ技研が製作するプレスフィット端子の特徴は、金型製作時の精度の高さです。 プレスフィット端子の先端部分であるピンの形をニードルアイやU型、H型、M型など様々な形状ものがありますが、スリットの抜き加工自体の難易度は非常に高いものになります。 そこで当社では、精度の高い金型を用いることで、小さな公差を満たしながら薄肉へのをスリット抜き加工を実現しております。 このように当社では、特殊な形状のプレスフィットに量産試作から対応しており、長年の経験・ノウハウをもとに精度の高い試作順送プレス金型を製造しております。
企業情報
株式会社ナカトガワ技研は、宮城県石巻市で順送プレス金型の製造をつづけて35年、「知る人ぞ知る」東北最大手の試作順送金型メーカーです。当社は、順送の精密プレス金型を得意としており、加工精度±0.001~、材料板厚0.03mm~の高精度な金型(売型)をご提供いたします。また量産型と同精度の順送試作型も対応します。 当社では、金型の設計製造から検査、プレス加工まで一貫して行うことができます。またナカトガワ技研の加工技術は、米粒ほどの大きさにも加工することができるのは当たり前。そのような高精度加工を安定的に行う当社の技術力こそが、高精度金型部品加工を実現するためのポイントです。 さらに当社では、累計3,000型の順送金型の製作実績があり、今までの試作品をスケルトンとして全てサンプル保存しております。この蓄積されたサンプルにより構築された当社のアイデア力で、お客様のご要望に応えて様々な金型形状を生み出します。 ナカトガワ技研では、特に試作~中量産用の試作金型の設計・製造に強みがある当社は、試作・中量産のプレス加工にも対応しております。この領域のプレス加工では、当社は負けない自信があります。