手軽にフリーラジカルの定量から照射食品の検知、放射線量の測定、生体試料の測定などが行えます。
卓上型電子スピン共鳴(ESR)装置「Magnettech ESR5000」は、非破壊で試料中の自由電子あるいは不対電子(フリーラジカル)を直接観測することができるため、食品・化学・医薬分野など幅広く活用できる製品です。ラジカルの生成および反応がトレースできるので、例えば食品分野では抗酸化力の測定や、油などの劣化状態、ビールの香味安定性などの観測に役立ちます。医学分野ではフリーラジカルが老化や癌、動脈硬化などさまざまな疾患に関与しているといわれており、それらの評価が可能です。また、輸入食品は殺菌、殺虫、発芽防止などを目的として放射線が照射されていますが、その際に生成したラジカルを検知することも可能であることから、ESR装置は照射食品検知装置として従来のTL法から置き換わるものと期待されています。
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基本情報
【特長】 ○食品分野で幅広くご利用いただける装置 →生産過程:抗酸化力・香味安定性 →生産管理:品質管理・劣化評価 →放射線照射物評価:照射食品検知・放射線による劣化評価 ○温度可変装置もオプションで使用可能 →-180~200℃での実験が可能 【仕様】 ○装置名:Manettech ESR5000 ○システム形態:デスクトップ ○動作周波数:X-バンド ○磁場掃引幅:650mT ○試料管外径:φ5mm(フラットセル、キャピラリーのオプション対応可能) ○試料形態:液体および固体 ○OS:Windows ○電源:単相100VAC 50-60Hz ○大きさ:39.7(W)*19.2(H)*26.2(D)cm ○重量:45kg ●詳しくはお問い合わせ、またはカタログをダウンロードしてください。
価格情報
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価格帯
500万円 ~ 1000万円
納期
用途/実績例
【用途】 ○電子スピン共鳴装置として。 【応用例】 ○ラジカル量の定量 ○照射食品の検知 ○アラニン線量計 ○放射線照射物の評価 ○ビールの香味安定性の評価 ●詳しくはお問い合わせください。
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ブルカー・バイオスピン・グループは、世界トップクラスの核磁気共鳴(NMR)および電子常磁性共鳴(EPR)スペクトロメーターなど、磁気共鳴技術をベースにした機器の設計、製造、販売を行っています。 また、磁気共鳴イメージング(MRI)、ポジトロン断層法(PET)、単一光子放射型コンピュータ断層法(SPECT)、コンピュータ断層法(CT)、磁性粒子イメージング(MPI)技術を用いた、単一および複数のモードを持つ前臨床イメージングシステムも開発しています。 ブルカー・バイオスピン社は、学術研究機関や政府機関、産業界、製薬会社の顧客に対して、特定の分子の構造、ダイナミクス、機能を決定するNMRのユニークな能力の恩恵を提供しています。 特に、構造プロテオミクス、創薬、製薬・バイオテクノロジー研究・生産、食品・材料科学分野での応用が期待されています。