チタンはロウ付けが難しい金属で、珍しい接合法なんです
わかりやすい「ロウ付け」シリーズより、「チタンのロウ付け」について解説します。 チタンは「軽い」「強い」「錆びない」が特長の金属で、海水や塩水に対して優れた耐食性をもちます。 強度が高く、軽いため航空機や船舶によく利用されています。 ステンレス鋼と比べてチタンは強固な酸化被膜を持つため、耐食性に優れます。 ロウ付けするためには、その強固な酸化皮膜を取り除くことが重要ですが 大気中だと酸素や窒素が影響するため、空気を遮断した炉中ロウ付けで行ないます。 ロウ材はチタンロウを使用します。このロウはチタンの変態点以下で接合できるので 母材の性能へダメージを与えずに接合できます。 PDF資料にて、図表でわかりやすく解説いたします。
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「ロウ付け」とは母材と母材の間に「溶かした金属ロウ材」を流し、冷却して接合する技術です。母材とロウ材は原子レベルで強固に結合します。 【ロウ付けは身近な接合技術です】 自動車・エアコン・ガス給湯器・工具などの部品に、ロウ付けは利用されています。 機械加工・パイプ加工などの分野で、幅広く役立っております。 【ロウ付けのメリット】 ●薄板接合・精密接合ができる ●複数多点を同時に接合ができる ●異種金属や非金属の接合ができる ●切削や研削では作れない複雑形状の部品を製作できる ●気密性の高い接合ができる 「溶接」が母材を溶かして接合する技術であるのに対し「ロウ付け」は母材をほとんど溶かさずに接合する技術のため、サイズの小さいものや薄板などの繊細な部品の接合に向いています。