バッテリーケースの容器と蓋の溶着工程で起きる樹脂の付着や糸引きを解決したコーティング事例をご紹介します。
■お悩み バッテリーの生産では樹脂製のボックスの容器と蓋を溶着して封止します。 溶着金型はアルミ製で200℃以上に加熱して使用。 その際溶融樹脂や糸引きが発生するためフッ素樹脂(PTFE)コーティングで 対応されていました。 ■弊社に相談された背景 200℃以上の温度で一日に数千ショット生産するためコーティングは 1週間程度ではがれてしまいます。 再加工のための段取り替えの手間や、金型へのダメージで生産効率が悪く なっていたため、弊社に表面処理の改善のご相談を頂きました。 ■採用されたコーティング 「CHC-1111CR」 ■採用の経緯と効果 弊社ではフッ素樹脂樹脂コーティングと同等の離型性で加熱時でも塗膜硬度 が高い新開発の「CHC-1111CR」をご提案。 テストを行ったところ、樹脂の糸引きやコーティングのはがれもなく、 数万ショット使用することができ、従来のコーティングの約3倍の寿命を実現 することができました。 ※コーティングの詳細はPDF資料をご確認ください。
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基本情報
CHC(セラミックハードコート)は、通常のフッ素樹脂コーティングと 同等の非粘着性と高温時の塗膜硬度を両立させた新しいタイプのフッ素 樹脂コーティングです。 ■特長 ・PTFE、PFAと同等の非粘着性 ・200℃以上での膜硬度が高い(PTFE比較) ※社内テストによる ■用途 ・樹脂溶着着板 ・樹脂成型型 ・ヒータープレート ※詳しくはPDFをダウンロード頂くかお問い合わせください。
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企業情報
製造装置や機械部品の性能を最大限に引き出すため、 吉田SKTは数百種類の表面処理技術から、お客様だけの「最適解」を導き出します。 ・粘着トラブルによる生産性低下 ・摩擦による製品品質の不安定化 ・腐食による設備の早期劣化 こうした製造現場の課題に、豊富な実績と確かな技術力で応えます。 1963年、フッ素樹脂加工を開始。 1968年には米国デュポン社(現ケマーズ社)とのライセンス契約を締結し、 自動車から医療、航空宇宙まで、2,000社を超えるお客様の製造革新をサポートしています。 さらに2024年にはPFASフリーコーティングを開発するなど、次世代製品の開発にも注力。 持続可能な製造業の発展に貢献します。 名古屋・東京・山口の3拠点体制で、量産から特注品まで柔軟に対応。 一貫した品質管理体制により、確かな品質をお届けします。 製造現場の課題解決は、表面処理のエキスパート、吉田SKTにお任せください。