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組織とは、同じ考え方を持つ者が目標の共有化を図り、 その実践に向けて方策を考え、ルールと基準に基づいて、個々の役割に応じて動く集団である。 ほとんどの組織は、価値観が似ている人が集まり、 構成されているからまとまりやすい。 しかし、中小企業は例外である。中小企業は、いわば「人間動物園」。たまたま同じ職場で働いているが、価値観が違いすぎたり、目標がバラバラだったり、行くべき方向性がわからず迷っていたりする。いろいろな人間が集まった、人間動物園のようなものである。 中小企業は人なし・物なし・金なし・管理なしというないない尽くし状態。 さらに、一人2・3役の兼任主義で運営されているがゆえに、 組織が持つ機能の深い掘り下げができず、日々、悪戦苦闘している。組織としての骨格バランスが崩れているため、 当たり前のことが当たり前のようにできない。頑張ってはいるが、頑張り方が違うために成果が思うように上がらない状態になっている。 中小企業の基盤はこのように脆弱である。 基盤が弱いために慢性的に何かしらの病気を抱えたまま会社運営をしているのが中小企業なのである。