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「ルール・基準づくり」に問題がある。 会社運営には「活動」と「管理」がある。 畑を切り拓くのが活動、そして収穫をコントロールするのが管理である。活動が最優先であるが、活動ばかりで管理ができていなければ、本来収穫できる果実をムダにすることがある。その管理づくりの基本が「ルール・基準づくり」である。 経営者は、従業員が20名ぐらいになると組織図をつくりたがる。その気持ちもわかる。 しかし、組織図のつくり方にも問題がある。多くの会社は「人」に役職を当てはめていく。将棋指し的な考え方である。だから、組織がキチンと機能しない。 役職を与えることが目的ではない。まずは、会社に今現在必要な機能は何かを考えることが先である。その機能が不明確なのに、人ばかり当てはめるから機能しない。組織図はあるが役職者の仕事の責任・範囲がはっきりしていない状態になる。 社長を通さないと何も流れない組織体系は、この典型である。組織図をつくったばかりに、かえって経営者が苦労している会社は多い。