付着力の弱い有害物質の剥離は必要とされますが、固着したものに限り許容されます。ブラストでの素地調整が難しい場合に使われる規格です
『SSPC SP-2とは』 SSPCはアメリカの非営利組織で産業・海上構造物を保護するコーティングを専門としています。 そこで定められた素地調整の規格の1つとなります。 手工具であるやすり・ワイヤーブラシ・スクレーパーなどを使用し表面処理を行います、 表面に弱く付着した錆、ミルスケール、塗膜などの有害物質は除去しますが、固着した錆・ミルスケール・塗膜は許容されます。 目視にて検査を行います。 【仕様書に書いてある「素地調整」や「下地処理」ってなに?】 https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/205186 一般的にISO St2と同等の規格とされています。 【ISOの規格については下記リンクを参照ください】 https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/210553/ 【ISO St2】手動工具で行う素地調整について https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/228939/
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基本情報
『SSPC SP-2の作業方法』 1.表面に付着しているスラグなどを除去する。 2.SSPC SP-1(溶剤洗浄)にて表面の汚れ、油、グリスなどを取り除く。 3.手工具にて表面に弱く付着している有害物質を取り除く。 4.清潔な乾燥空気で埃やゴミを取り除く。 『SSPC SP-2の注意点』 汚染状態の確認 ・使用する工具は水分、油分が含まれていない事の確認が必要です。 作業要領について ・表面を過度に粗くする又は滑らかにすると塗膜の早期剥離の可能性があります。 ・素地調整前の鋼材状態によって必要となる仕上がり状態が異なるため、写真・文章で要求基準を明確にしておく事が重要です。 『SSPC SP-2で行うメリット』 SSPC SP-2は手工具で素地調整を行う場合の規格となるので、ブラストは設備が必要となる上に粉塵や騒音が発生しますので、周辺環境を考慮し難しい場合などで選定される規格となります。 また一部損傷した塗装を修正する場合などにもSP-2にて素地調整を行う事もあります。 設備が必要でないので便利な方法ではありますが、固着した錆・ミルスケール・塗膜を除去する事ができません。
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