廃基板の焼却残渣に含まれる銅や貴金属、ステンレス製造工程での副次生成物などに含まれる金属酸化物を、炭素還元する有価金属還元リサイクル溶融炉。 ■設備特長 ・溶融スラグ中に電極を潜没させることにより、直接スラグ中に 発生するジュール熱により、高効率の溶融が可能です ・被処理物の炉内での完全溶融により、メタルとスラグが容易に分離できます。
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基本情報
■用途例 ・電子基板類の焼却残渣 (金・銀・銅・鉛・スズ 等) ・各種廃触媒 (白金属系・バナジウム・モリブデン 等) ・金属溶解炉ダストや、酸洗中和スラッジ類 (ステンレス系) ・金属含有鉱滓の溶湯保持分離 (非鉄製錬スラグ 等) ・廃基板類の樹脂分 (可燃分) を既設の焼却炉等で除去した焼却残渣 ・ブリケット化したメッキ汚泥など ■メタル還元反応例 ・ニッケル:NiO+C → Ni+CO ・クロム:Cr203+3C → 2Cr+3CO ・鉄:FeO+C → Fe+CO ・鉄:Fe203+3C → 2Fe+3CO ・マンガン:MnO+C → Mn+CO 炉内で上記の還元反応が進み酸化物原料からメタル回収がなされる。 ■溶融還元炉での有価金属リサイクルシステム例 焼却炉等で廃基板中の樹脂類等の可燃分を焼却した焼却残渣を溶融還元処理し、メタル回収するシステム。
用途/実績例
企業情報
『熱の力で社会を支える熱技術のイノベーター』 タナベには、創業以来、一世紀に渡り培ってきた「熱技術」があります。この熱技術を、時代のニーズに合わせ、様々な形に応用、活用してきました。ゴミをいかに減らすか、限りある資源をいかに再利用するか、温室効果ガスをいかに減らすか。時代の課題に熱技術で挑む「熱技術のイノベーター」、それがタナベです。 『一世紀に及ぶ熱技術の追求』 タナベの歴史は、地元企業が所有する電気炉のメンテナンス事業から始まります。1957年には初の電気炉を製造・納入し、製鉄業界向けの電気炉メーカーへと転身。それ以降、各種電気炉を始めとする溶融炉や、ロータリーキルンやオーブン炉などの各種工業炉を、幅広い産業を対象に提供しています。