キーワード: リベラルアーツカレッジ 大学コンソーシアム
本研究では、18 歳人口の減少、公的資金の削減、コロナ禍など大学を取り巻く厳しい環境を鑑み、「持続可能な小規模私立大学モデル」を探求する。これまでの「コロナ禍とアメリカの大学」の研究をさらに具体化させ、カリフォルニア地域の小規模私立大学の歴史、文化、ガバナンスの分析を試みる。また、調査対象大学で構成されるコンソーシアムのシステム構造と相互補完的機能に着目する。 研究対象がカリフォルニア地域の小規模大学である理由は: (1)日本の大学誕生と同時期にアメリカ西海岸の高等教育は誕生し、欧州や東海岸の影響を受けつつも独自の発展を続けている; (2)小規模ながら「多様なリベラルアーツ」の特徴を持つ大学・コンソーシアムが高い評価を得ている; (3)私立大学は、特徴ある人材育成を担い、常に変化し続ける社会的需要と価値観の中で生存・繁栄してきた。 これらの点に注目しつつ、小規模私立大学の発展と継続のメカニズムを解明したい。
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基本情報
長沢 誠(ナガサワ マコト) 准教授 大学院人文社会科学研究科 【最近の研究テーマ】 ●「高コスト・高エイド」の高等教育モデル ●多様なリベラルアーツ教育の可能性 ●大学コストの継続的なインフレーションの未来 ●「格差再生産装置」としての大学:メリトクラシーの再考 ●アメリカの政治的分断と州間における頭脳流出・流入
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【産業界へのアピールポイント】 ●グローバル社会における高度人材育成と大学の役割:大学がいかに社会や産業界と連携し、持続可能な形で高度な人材育成に取り組むかを考察することは、教育界だけでなく、経済界においても重要な課題といえる。 ●リーダー養成におけるリベラルアーツ教育の重要性と進化:リベラルアーツ教育は、批判的思考力、多様性の理解、倫理感を涵養する点で、リーダー養成において極めて重要な役割を果たしている。 ●小規模組織の運営戦略とコンソーシアム機能:小規模組織の特徴である柔軟性や迅速な意思決定能力、濃密な人間関係に加えて、大規模組織の安定感やスケールメリットを実践するためにコンソーシアム機能に注目する。 【実用化例・応用事例・活用例】 ●組織の継続的な発展における「偶然性」と「必然性」の検証 ●コンソーシアム機能のメリット・デメリット ●持続可能な組織の国際比較
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卒業式の風景(南カリフォルニア)
企業情報
埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。