キーワード: 人生100 年時代 金融デジタル化 気候変動と金融 金融リテラシー
人生100 年時代とも言われる超高齢化社会が訪れようとしているが、働き手不足や地方衰退といったマイナス面ばかりが強調されているように思います。日本のみならず、今後数十年を考えた場合、とくにアジアの多くの国・地域において、高齢化の急速な進展が確実視されています。 この点、日本が得意とするロボットや自動化技術、そしてこれに金融面からのサポートを融合することで、例えば医療・介護、買い物や移動手段といった分野において、高齢化対応の商品・サービス市場を世界的に構築する絶好のチャンスではないのか。世界に人気の高いアニメ技術なども駆使すれば、無機質なロボットも華やかになります。 また、将来不安により消費を控える(予備的貯蓄を増やす)といった行動がみられる。先行きの不確実性は、誰もが抱く「不可避な不確実性」と、正しい金融知識(リテラシー)の欠落に起因する「知識不足による不確実性」の二種類があるのではないか。この点、金融教育の推進により金融リテラシーを高めることで、後者の不確実性を取り除くことができれば、日本経済の持続的成長に資する有効策となると考えます。
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基本情報
中川 忍(ナカガワ シノブ) 教授 大学院人文社会科学研究科 【最近の研究テーマ】 ●金融リテラシーと合理的消費行動 ●少子高齢化時代の金融サービス ●金融政策正常化に向けての課題
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【産業界へのアピールポイント】 ●少子高齢化時代は、あらゆる分野における生産性引き上げが重要となる ●高齢化先進国の日本にとって、高齢化は世界規模のビジネス・チャンス ●日本は、公害対応など、環境問題への取り組みに成功した経験がある ●金融は、生産性引き上げ余地が大きい分野の一つ ●預貯金のままではなく、お金にも働いてもらうことが重要 【実用化例・応用事例・活用例】 ●AI、ロボット、アニメ技術などを駆使した世界をリードするシルバー産業の育成 ●オンライン・バンキング、キャッシュレス化、資産形成や保険診断アプリ、ロボ・アドバイザー、 信用判定など、金融分野の生産性向上余地は大きい ●サステナブル・ファイナンスの発展 ●金融リテラシーの向上と新NISA やiDeCo といった資産形成制度の活用・充実
詳細情報
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金融広報中央委員会「金融リテラシー調査」(2019年)より作成
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埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。