キーワード: 無機材料 バルク単結晶 結晶工学 チョクラルスキー法 ブリッジマン法 浮遊帯溶融法 フラックス法 光学材料
ある物質において、原子が3 次元に規則正しく周期的に並んでいる状態を結晶、周期性のない化合物を非晶質(アモルファス、ガラスなど)と呼びます。また、物質は人間のために使われて初めて「材料」と呼ばれます。われわれの研究グループでは酸化物やハロゲン化物(特にヨウ化物)の機能性無機材料を対象として、原子の周期的な並びがミリメートル~センチメートルにわたって整っている「バルク単結晶」に関する研究を行っています。 主に、電気的および光学的な機能を有する無機材料のバルク単結晶育成、および結晶構造解析・物性・特性評価に取り組んでいます。バルク単結晶を用いることで、結晶構造を反映した特殊な機能を発現させる、あるいは単結晶ならではの物性を評価することが可能です。結晶育成法のラインナップもバラエティに富んでおり、物質の化学的性質・融点・サイズによって適切な育成法を選択できます(チョクラルスキー炉× 2、垂直ブリッジマン炉× 2、浮遊帯溶融法× 1、抵抗加熱マイクロ引き下げ炉× 1、フラックス徐冷法)。
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基本情報
小玉 翔平(コダマ ショウヘイ) 助教 大学院理工学研究科 物質科学部門 物質基礎領域 【最近の研究テーマ】 ●近赤外発光酸化物シンチレータの開発 ●高発光量な酸化物中性子シンチレータの材料探索 ●チョクラルスキー法による超高融点酸化物の結晶育成 ●実在の宝石をベースにした光学異方性結晶の開発
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用途/実績例
【産業界へのアピールポイント】 ●さまざまな結晶育成法を比較して試験できます。 ●機械特性、電気特性、光学特性を評価できるセットアップが整っています。 ●結晶構造解析・各種特性評価を通して最適な結晶を探索しています。 ●シンチレータ(放射線センサー用材料)の研究を通して、放射線・原子力分野との連携も行っています。 【実用化例・応用事例・活用例】 ●福島第一原子力発電所モニタリング用の赤色発光シンチレータの開発 ●中性子検出用シリケート酸化物単結晶のフラックス育成 ●安価・簡便な原料粉末前処理技術の確立
詳細情報
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垂直ブリッジマン法によって育成した赤色発光ヨウ化物結晶
企業情報
埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。