キーワード: アコースティック・エミッション 材料力学 非破壊検査 破壊解析 複合材料 生体音 周波数解析
Acoustic Emission(AE: 音響放出)技術は、例えば材料内部のき裂・摩擦・漏れの音だけでなく、生体の音、例えば関節音などの音を検知することによる非破壊検査技術で、様々な分野(建築・土木・加工・医療・材料評価など)において用いられています。AE 法は材料中で発生する音(AE音)を表面に設置したAE センサーにて検出する、いわゆる地震と地震計のような関係です。ですので、地震と同様に、複数の地震計の情報から、AE 音発生位置、音の強度、音の高さ(周波数)などの情報が得られます。 AE 波形の持つ周波数特性は、損傷の種類を表すといわれており、当研究室では、炭素繊維強化複合材料(CFRP)を中心とした損傷蓄積挙動評価を行っています。損傷の発生する状況を材料力学的な解釈だけでなく、熱力学的解釈を行うことで、エントロピー評価に基づく余寿命評価も行っています。
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基本情報
坂井 建宣(サカイ タケノブ) 教授 大学院理工学研究科 機械科学部門 生産科学領域 【最近の研究テーマ】 ●分子動力学シミュレーションによる高分子の粘弾性変形機構の解明 ●高分子・複合材料の粘弾性特性評価 ●褥瘡の進展機序に関する有限要素解析 ●エントロピー評価に基づく材料の余寿命評価法の開発
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用途/実績例
【産業界へのアピールポイント】 ●振動・音さえあれば、どの分野にも適用可能。 ●センサーさえつけることができれば、音響評価が可能。 ●小型デバイス・無線化なども可能。 ●評価項目と周波数の関係を明らかにできれば、現象を解明できる。 ●振動発生時の状態を把握し、原因を特定することができる。 【実用化例・応用事例・活用例】 ●稼働中の装置振動評価による製品の品質評価 ●関節音を利用した変形性膝関節症患者の疾患評価 ●胸部表面振動分布評価による三尖弁の位置標定 ●複合材料のトランスバースクラック形成挙動評価 ●複合材料の損傷モード評価
企業情報
埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。