キーワード: トライボロジー 摩擦 潤滑 ダイナミクス 振動 機能性材料
機械の高効率化(省エネルギー化)と静粛性向上に寄与することを目指して、機械可動部のなめらかな運動を実現するための研究に取り組んでいます。 機械の高効率化に対しては、可動部の摩擦損失を低減させるために用いられる潤滑油について、光干渉を利用して0.1 nm 分解能で接触面間に形成される油膜厚さ(脂肪酸添加剤の1 分子の長さは2 nm 程度)を計測可能な実験装置を開発し、新素材を利用した潤滑システムの創成や新しい潤滑油の開発支援をおこなっています。 また、機械の静粛性向上に対しては、摩擦により生じる振動や異音を抑制するために、摩擦力の大きさや向きに着目した制振設計方法を確立し、静粛性の要求が高まっている自動車関連の機械要素への展開を検討しています。
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基本情報
田所 千治(タドコロ チハル) 准教授 大学院理工学研究科 機械科学部門 人間支援工学領域 【最近の研究テーマ】 ●油膜厚さ分布計測法の確立 ●機械要素の潤滑状態モニタリング技術の確立 ●摩擦振動シミュレータの構築
価格帯
納期
用途/実績例
【産業界へのアピールポイント】 ●光干渉を利用した油膜厚さ計測技術 ●摩擦面のその場観察技術 ●摩擦振動や摩擦音を抑制させる設計技術 【実用化例・応用事例・活用例】 ●液晶の自律粘度変化を利用したスマート潤滑システムの実証 ●ポリマーブラシによる低摩擦性と高密封性の両立の実証 ●潤滑油添加剤の吸着膜形成過程の可視化 ●摩擦をともなう機械要素への制振設計の応用
詳細情報
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摩擦振動抑制試験装置
企業情報
埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。