キーワード: 表面 界面 レーザー 分光 非線形光学 和周波発生
液体には多種多様な分析手段を適用することができるが、それらの手段で分析するのはバルクの液体である。バルクとは、表面にある分子を除く全ての分子を意味する。例えば半径1 ミリメートルの水滴では、99.9997%はバルクの水分子である。大部分はバルクなので、“普通に”測定すればそれは自動的にバルクを測定したことになる。 バルク以外、つまり液体の表面を分光分析するためには、ほんのごく少数である表面の分子だけを感度良く捉える“普通でない”測定方法が必要となる。液体の表面は、バルクと異なる独特な性質を有していて、地球環境を左右する大気化学反応や医療・製薬において重要な生化学反応が起きる特別な反応場となっている。 私は、バルクの紫外可視吸収や赤外吸収と同様の高い信頼性をもつ分光分析を液体表面に対して可能にすることを目的として、2004 年から液体表面の分光分析の方法の開発に取り組んでいる。
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基本情報
山口 祥一(ヤマグチ ショウイチ) 教授 大学院理工学研究科 物質科学部門 物質基礎領域 【最近の研究テーマ】 ●水の表面の構造 ●氷の表面の構造 ●水の高圧相の構造
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用途/実績例
【産業界へのアピールポイント】 ●液体や固体の表面・界面のユニークな分光分析 ●ヘテロダイン検出和周波発生分光の世界で最も優れた方法を独自開発 【実用化例・応用事例・活用例】 ●界面活性剤水溶液のミクロな描像の確立 ●プラズマ処理した表面の機能の由来の研究
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未来の時計型分光分析装置
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埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。