キーワード: 層状物質 原子層 二次元材料 FET ガスセンサー
グラファイトや二硫化モリブデン、黒リンといった物質は、二次元平面状に拡がった単位層がファンデルワールス力を介して積層した層状構造を持っています。この厚みが1 ナノメートル以下の単位層は「層状物質原子層」とも呼ばれ、究極的に薄い半導体素子材料として近年脚光を浴びています。 この原子層材料を用いて、高性能な電界効果トランジスター(FET)、ガスセンサー、光電変換素子、熱電変換素子等を実現しようとする試みが世界中で進められています。研究室ではこれらの素子開発に必要な、層状物質バルク単結晶及び単結晶超薄膜を作製する研究を行うと共に、それらを利用したFET、ガスセンサー等の素子開発を行っています。
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基本情報
上野 啓司(ウエノ ケイジ) 教授 大学院理工学研究科 物質科学部門 物質機能領域 【最近の研究テーマ】 ●不純物を添加した層状物質バルク単結晶の合成。 ●層状物質単結晶超薄膜の成長。 ●層状物質原子層の様々な物性探索。 ●ヤヌス構造を有する層状物質原子層の形成と物性探索。 ●層状物質ヘテロ構造形成による未知の物理現象追求。
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用途/実績例
【産業界へのアピールポイント】 ●現在のシリコン素子を凌駕する極薄FET 素子の実現可能性がある。 ● 40 年近い層状物質研究歴を有している。 ●国内では数少ない、カルコゲナイド系層状物質バルク単結晶合成研究を実施。 ●多種多様な層状物質バルク単結晶、単結晶超薄膜を作製可能。 ●作製した試料のX 線回折、X 線光電子分光、ラマン分光による評価が可能。 【実用化例・応用事例・活用例】 ●層状物質原子層を用いた極薄FET の開発。 ●層状物質原子層FET のガスセンサー応用。 ●層状物質原子層の応用による太陽電池素子の高効率化。 ●新奇物性を示す層状物質の探索、合成。
詳細情報
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層状半導体2H-MoTe2を用いたガスセンサーによるNo2検出
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埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。