キーワード: microRNA ウイルス防御機構 ウイルス感染による細胞死 siRNA 核酸医薬
mRNA はタンパク質を作るための情報をもつRNA ですが、細胞内にはメッセージをもたないノンコーディングRNA も多く存在します。我々はこれまでmicroRNA という小分子ノンコーディングRNA によって、RNA ウイルス感染の免疫応答が制御されるメカニズムの解明を行ってまいりました。このメカニズムの解明は新規の核酸医薬開発に貢献できる可能性があります。 また、siRNA もmRNA の遺伝子発現を抑制しますが、siRNA は1 つの遺伝子に対して発現抑制作用を有するのに対し、microRNA は特定の遺伝子群全体に作用します。microRNA を利用した核酸医薬品はまだ存在しませんが、ウイルス感染細胞におけるその作用メカニズムが明らかになれば、核酸医薬品の可能性がさらに広がるのではと夢を膨らませています。
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基本情報
高橋 朋子(タカハシ トモコ) 准教授 大学院理工学研究科 生命科学部門 分子生物学領域 【最近の研究テーマ】 ●抗ウイルス免疫応答の研究 ●ウイルス感染とRNA サイレンシングの相互作用
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用途/実績例
【産業界へのアピールポイント】 ●細胞死を引き起こすRNA ウイルスの感染が、microRNA により制御されるメカニズムを解明。 ●核酸医薬品としての応用が期待されるsiRNA とmicroRNA などの小分子核酸の抗ウイルス機能を解明中。 【実用化例・応用事例・活用例】 ●小分子核酸の核酸医薬としての応用
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ヒト培養細胞
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埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。