キーワード: ライブイメージング 生体膜電位 神経ネットワーク ゼブラフィッシュ
体の中では多数の細胞が働いていますが、その機能(健康状態)を調べる指標の1 つに、生体膜電位があります。たとえば、脳では、神経細胞が発火することで情報を伝えますが、その際には80 ミリボルトといったごく小さな膜電位の変化が起きています。この電位変化をとらえることで、脳や心臓といった様々な器官の状態を調べることができます。 これまでは、細い電極を体内に入れて記録することが主流でしたが、私たちは、生きたまま非侵襲で記録できる有効なツールとして、「膜電位イメージング」の開発を行っています。近年、細胞の膜電位を明るさや色の変化としてとらえることができる、センサータンパク質(膜電位センサー)の開発が進んでいます。私たちは、この新規膜電位センサーを、体が透明で生きたまま体内を見ることができる、熱帯魚ゼブラフィッシュに用いることで、細胞の活動(健康かどうか)を、ライブイメージングにより調べています。
この製品へのお問い合わせ
基本情報
津田 佐知子(ツダ サチコ) 准教授 大学院理工学研究科 生命科学部門 生体制御学領域 【最近の研究テーマ】 ●小脳神経ネットワークの動態とその発達機構 ●社会性記憶、個体識別のしくみと形成 ●動物の集団行動「群れ」の形成メカニズム
価格帯
納期
用途/実績例
【産業界へのアピールポイント】 ●生きたまま多数の細胞から同時に、非侵襲に膜電位測定が可能 ●飼育コストの低く、飼育が容易なゼブラフィッシュを用いた、創薬・毒性スクリーニングなどへの展開 【実用化例・応用事例・活用例】 ●ゼブラフィッシュ神経機能の、細胞・個体レベルでの長時間膜電位イメージング系を確立(Sci Rep, 2018, Dev Growth Differ, 2021)特許出願中
詳細情報
-
ゼブラフィッシュ成魚
企業情報
埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。