キーワード: 分光 蛍光 相関 タンパク質 核酸
生体高分子は柔軟な構造を持つため、その構造はゆらいでいる。私達は、「この動的な構造(ダイナミクス)が生体高分子の機能にどのように関わっているのか?」に興味を持っている。特に生体高分子のダイナミクスが細胞内環境にどのように影響を受け、機能発現につながるのかを明らかにしたい。 ダイナミクスは、一般的な分光測定で観察する複数分子の平均構造から求める事が難しく、一分子ずつを区別した観察が必要となる。私たちは観測対象である生体高分子に蛍光色素を修飾し、その蛍光信号のゆらぎから一分子に由来する情報を引き出し、生体高分子のダイナミクスを解析する。この方法により、1/1000000 秒~ 1/1000秒の時間領域における詳細な情報を得る事が出来る点が他の研究との違いである。 この方法を用いて、細胞内の混雑した環境が与える核酸やタンパク質へのダイナミクスへの影響や、細胞内におけるダイナミクス観察の方法論を開発している。
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基本情報
坂口 美幸(サカグチ ミユキ) 助教 大学院理工学研究科 物質科学部門 物質基礎領域 【最近の研究テーマ】 ●細胞内環境が与える核酸やタンパク質のダイナミクスへの影響の解析 ●細胞内ダイナミクス計測法の開発
価格帯
納期
用途/実績例
【産業界へのアピールポイント】 ●生体高分子の構造ゆらぎを詳細に解析する方法の開発 ●細胞内環境が与えるダイナミクスへの影響の解析 【実用化例・応用事例・活用例】 ●一分子レベルで生体高分子の反応経路を定量解析 ●細胞内における生体高分子の性質の高精度解析
企業情報
埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。