キーワード: 人権 ジェンダー平等 ダイバーシティ インターセクショナリティ
性別や性的指向、性自認、障害の有無など、私たちの社会にはすでに多様な背景をもつ人たちが暮らしています。東日本大震災以降、こうしたジェンダー・多様性の課題が注目されるようになりました。 災害時には、社会のなかにある課題が浮き彫りになります。東日本大震災では、岩手、宮城、福島の3 県における死者は、女性が男性より1000 人ほど多かったことが知られています。また、障害のある人の死亡率が、地域によっては一般と比較して2 倍以上の高い割合となりました。性別に関わる格差や健常者中心社会の課題は、いまの社会が抱える大きな社会課題の一つです。 私は、これまでに、経済的な脆弱性を抱えやすい非正規雇用の女性たちの課題、なかでも、公務領域で働く非正規の課題や、障害のある女性たちが直面している複合差別の解消をテーマに質的調査などを行いながら、問題の解決に向けた探求を続けてきました。日常のなかにあるジェンダー・多様性に関わる課題を把握し、より公正で多様性に富み、持続可能な社会を構想していくことが私の研究テーマです。
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基本情報
瀬山 紀子(セヤマ ノリコ) 准教授 ダイバーシティ推進センター 【最近の研究テーマ】 ●障害女性をめぐる差別構造および差別的状況についての横断的解明 ●公務非正規女性が支える専門職の持続可能性についての実証的研究 ●アーカイブ構築に基づく優生保護法史研究
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用途/実績例
【産業界へのアピールポイント】 ●様々な「人権問題」に向き合い、課題解決を目指すことがこの先の企業活動においても重要なテーマだと考えます ●ジェンダー平等、障害のある人の権利、性の多様性の尊重などのダイバーシティの推進を進めていくことが課題解決の鍵になると考えています 【実用化例・応用事例・活用例】 ●災害支援におけるジェンダー・多様性配慮のガイドライン作成 ●ジェンダー・多様性をベースにしたまちづくり、コミュニティづくり ●当事者参加型の多様性理解研修プログラムの開発
企業情報
埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携における リエゾンオフィスとしての機能を持ったセンターです。 産学官連携部門、知的財産部門、スタートアップ支援部門の3部門からなり、それぞれの 部門には、各種分野に精通したコーディネータを配置。 センターの活動としては、企業等における技術的課題の解決、 共同研究実施支援、埼玉大学の知的財産の紹介・活用に向けた 技術移転等を行っております。