【トラブル解決】黒染めが茶色くなったり、色が薄くなる。原因と対策を解説します。
黒染め処理は、鉄製品を高温のアルカリ溶液の中で反応させ、 四酸化三鉄という黒色酸化皮膜を形成させる表面処理です。 防錆効果があり、反射防止や美観向上などの効果があります。 一般鋼材(生材)の黒染めは通常、真っ黒く仕上がります。 しかし一部の材質、たとえば鋳物や焼き入れしてあるもの、 クロムやその他ニッケルなどが多く含まれている合金鋼は、 赤みがかった黒になったり、黒くならず薄いグレーになることがあります。 またワイヤーカット面は錆びたような茶色になります。 原因は以下のことが考えられます。 ・油分の残留(脱脂不良) ・酸化皮膜の除去の不足 ・素材に鉄以外の成分が多く、均一に反応しない ・素材表面が粗く、均一に反応しない 対策として以下のことがあげられます。 ・脱脂、洗浄の強化 ・酸洗いなどによる酸化皮膜の除去 ・サンドブラストなどで厚い酸化皮膜の除去、表面粗さの均一化 ・合金鋼(SUS等)に適した黒染め液の選定 当社では長年の実績より、素材や加工遍歴に応じた黒染め工程を選定します。 黒染めについてのお悩みは、お気軽にご相談下さい。
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笹川メッキ株式会社(新潟県三条市)は、クロムめっき、ニッケルめっき、無電解ニッケルめっき、黒染めなどの金属表面処理を行う会社です。 自動ラインによる量産を得意としていますが、手作業による生産設備とノウハウも有しており、多品種小ロットや短納期への対応力が強みです。 ★カスタマイズ能力 お客様の要望に応じて、めっきの種類や膜厚を調整し、最適な表面処理を提案します。 量産はもちろん、試作や1つでも対応可能です。 ★スピーディーな対応 緊急な依頼にも柔軟に対応し、短納期での加工を実現(最短2.5時間の実績があります) 自動ラインでの量産を得意とし、高品質・短納期を評価頂いております。 ★多様なめっき技術 長年培っためっき技術を駆使し、様々な産業分野の製品に対応しています。 協力工場との連携も確立しており、多様な表面処理ニーズに対応します。 ★環境への配慮 自社の排水処理施設を完備し、環境負荷の軽減に努めています。 2021年に太陽光パネルを導入し、年間約9万kwhの節約ができています。