チップソーは、刃先の形状(=刃型)によって切断性能や仕上がりに大きな差が生まれます。
アルミ材の切断では、対象となる素材(押出し形材/板材/厚板など)によって適切な刃型を選定することが、品質と安全性の確保に直結します。 ここでは、代表的な2種類のアルミ用チップソー刃型をご紹介します。 ▶️アルミ形材用:交互傾斜刃(千鳥刃) 特徴 ✅山形の刃先が左右交互に傾斜している刃型。 ✅主に アルミサッシ・フレームなどの押出し形材 向け。 メリット ✅シャープな切れ味で薄肉形材に最適。 ✅切断中のバリ発生を抑制し、断面の仕上がりが良好。 ▶️アルミ板材用:高低交互刃(トリプルチップ) 特徴 ✅高い「台形刃」と低い「平刃」が交互に配置された特殊刃型。 ✅一般に“トリプルチップ”とも呼ばれ、中〜厚板の切断に広く使用。 メリット ✅切削荷重が分散され、一歯ごとの負荷が軽減。 ✅長寿命で安定した切断が可能。 ✅フラットな断面仕上げに優れる。 ✅切断切粉を3分割にして切粉排出に優れる。 使用例 ✅ヒートシンクの土台やアルミプレート切断など、断面品質と精度が求められる用途に最適。
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基本情報
▶️3枚組刃(3DX) ✅特徴:左・右・中央の3形状が1組になったリズム切削型 ✅用途:連続切断・薄板・中厚のプレート材 ✅長所:切断抵抗が低く、滑らか/静音性が高い ✅短所:特殊構成のため供給が限られる場合あり ✅推奨条件:薄刃との併用でバリを最小限に抑制 ▶️ 食い込みが少なく、送り負荷の少ないライン向け切断機にも適合。バリの少なさと静音性に優れます。 ✅適切な刃型選定のために 刃型は「どれか1つあれば万能」ではなく、対象の材料・厚み・加工目的に応じて最適な刃型を選ぶことが鍵です。 奥村機械製作所では、ワーク条件に合わせた刃物選定のサポートを行っております。
価格帯
納期
用途/実績例
▶️刃型比較表 刃型名 |断面の綺麗さ|耐久性|食いつき抑制|薄物適正|厚物適正 交互傾斜刃(千鳥) |◎ |△ |◎ |◎ |△ 交互高低刃(トリプル)|◎ |◎ |○ |○ |◎ 3枚組刃(3DX) |○ |○ |◎ |◎ |○ ▶️刃型の選定ポイント ✅素材の厚さと硬さを優先して選ぶ ✅切断機の構造(押し切り/走行式)に合う刃型にする ✅送り方式(手動/自動)や潤滑剤使用の有無も考慮する ▶️奥村機械製作所での実績とご提案 奥村機械製作所では、用途・材料・機種に応じた最適な刃型の選定をサポートする「OKUMURA SELECT」を実施中。 実機テストデータをもとに、バリ・溶着・寿命などの課題を解決する刃物設計をご提案いたします。 詳細は公式サイトまでお気軽にご相談ください。
詳細情報
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刃型名:交互傾斜刃(千鳥刃)
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刃型名:高低刃(トリプル刃)
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刃型名:3枚組刃(3DX)
ラインアップ(4)
型番 | 概要 |
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D1 | 刃型名:平刃 |
D2 | 刃型名:交互傾斜刃(千鳥刃) |
D4 | 刃型名:高低刃(トリプル刃) |
3DX | 刃型名:3枚組刃 |
カタログ(3)
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奥村機械製作所は1952年高松市で創業しました。1965年より木工機械製造を開始し、70年代にアルミ形材の切断に一貫して注力し成功を収めました。 お客様の生産性を確保し、向上させるという目標に焦点を当てる事で、アルミ切断機製造におけるマーケットリーダーとなる事が出来ました。 100を超える製品群により、様々なご要望にお応えする事が出来ます。 また、セミオーダー対応した機械設計により、あらゆる分野と企業規模に応じた製品を提供する事が可能です。 国内で6,000台を超える製品群は、私たちの実力を物語っています。 しかし、私たちが特に誇りに思っている事は、品質、柔軟性、個性、信頼性、顧客との近さといった中小企業の価値を体現する、地に足の着いた企業であり続けた事でしょう。 私たちの製品が優れた品質であることを示す一つの指標は、その寿命の長さであり、多くの弊社製品は30年以上に渡り使用されています。 私たちの目標は、お客様のために完璧な製品を開発することです。 お客様のご要望を理解し、それにお応えするために製品やサービスを提供するパートナーとして奥村機械製作所をよろしくお願い致します。