チップソーの「刃数」とは、円盤状のブレード周囲に取り付けられている刃(チップ)の本数を意味します。
チップソーの「ピッチ」とは刃と刃の間隔で、刃数が多ければピッチは細かく、刃数が少なければピッチは荒くなります。 アルミ切断では、この“刃数”が切断の精度、スピード、バリの発生などに大きな影響を与えます。 ▶️刃数選定の基本原則 ✅常に2〜3枚の刃が材料に同時に接触している状態が理想です。 ✅材料が薄いほど細かいピッチ(=多歯)が必要になります。 ✅材料が厚い・固い場合はピッチを荒く(=少歯)する方が安定します。
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基本情報
▶️材料厚みによる選定目安 |材料の厚み |推奨刃数(φ405)|特徴 |2mm以下(薄板) |100〜120枚刃 |バリが少なく、仕上げ重視 |5〜10mm(中板) |80〜100枚刃 |切れ味と速度のバランス型 |30〜50mm(厚板) |50〜70枚刃 |切粉の排出がしやすく、焼け・溶着を防止 ※この数値は目安であり、材料の硬度や機械条件に応じて調整が必要です。 ▶️刃数と切断品質の関係 |項目 |多歯(細かいピッチ)|少歯(荒いピッチ) |切断面の仕上がり|綺麗・滑らか |荒れやすいが速い |バリの発生 |少ない |条件次第で出やすい |切断抵抗 |やや高い |低く抑えやすい |発熱 |上昇しやすい |排熱性が高い |刃寿命 |過負荷で摩耗しやすい|荷重が分散しやすい
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納期
用途/実績例
▶️刃数選定での注意点 - 材料が薄すぎて刃数が少ないと、1枚ずつ歯が当たり、バリや振動の原因になります。 - 逆に、厚板に多すぎる刃数を使うと、切りくずが歯間に詰まり、溶着・焼け・刃欠けのリスクが高まります。 ▶️実用のコツ: ✅常時2〜3歯が同時に当たっている状態が理想的 ✅機械送り速度や切断方式も加味して選定すること ▶️チップソー製品の表記例(刃数付き) 例:φ405 × 3.0t × 2.5×100Z×φ25.4 刃型トリプル - 外径405mm - 刃厚3.0mm - 台厚2.5mm - 刃数100 - 内径25.4 → この場合は、100歯の細かめ設定で、薄〜中厚の押出形材に最適です。 ▶️奥村機械製作所でのサポート 当社では切断対象の材質・寸法・作業条件に基づき、最適な外径・刃型・刃数・ピッチの組み合わせをご提案する「OKUMURA SELECT」サービスを実施中です。 実機テストデータに基づく安全・安心の切断条件選定をご希望の方はお気軽にご相談ください。
詳細情報
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《「チップソーの刃数って、どうやって決めるんですか?」》 《「チップソーの刃数は、切断面の精度と効率に大きく関わってくるんだ。刃数が多いと、切断時に複数の刃が同時に材料に触るから、切断面が安定して精度も高くなるんだよ。」》
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奥村機械製作所は1952年高松市で創業しました。1965年より木工機械製造を開始し、70年代にアルミ形材の切断に一貫して注力し成功を収めました。 お客様の生産性を確保し、向上させるという目標に焦点を当てる事で、アルミ切断機製造におけるマーケットリーダーとなる事が出来ました。 100を超える製品群により、様々なご要望にお応えする事が出来ます。 また、セミオーダー対応した機械設計により、あらゆる分野と企業規模に応じた製品を提供する事が可能です。 国内で6,000台を超える製品群は、私たちの実力を物語っています。 しかし、私たちが特に誇りに思っている事は、品質、柔軟性、個性、信頼性、顧客との近さといった中小企業の価値を体現する、地に足の着いた企業であり続けた事でしょう。 私たちの製品が優れた品質であることを示す一つの指標は、その寿命の長さであり、多くの弊社製品は30年以上に渡り使用されています。 私たちの目標は、お客様のために完璧な製品を開発することです。 お客様のご要望を理解し、それにお応えするために製品やサービスを提供するパートナーとして奥村機械製作所をよろしくお願い致します。