金型の内部を「見える化」| 射出成形の品質向上とコストダウンを実現する計測システム
金型内計測システム(モールドマーシャリングシステム)は、金型内に設置したセンサと専用アンプによって、従来ブラックボックスとなっていた金型内における樹脂の挙動を信号または電圧に変換し、波形としてパソコンまたは各種計測器にリアルタイムで出力する、射出成形用の計測システムです。 数値化したデータを利用することで、最適な成形条件の設定、不良品の自動選別、品質管理、金型の評価等、様々な用途に活用することができます。
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※カタログをダウンロードしていただくか、お気軽にお問い合わせください。また関連リンクの専用ウェブサイトからもご確認いただけます
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▼金型内計測システムの概要動画 https://youtu.be/BGB0zHnQLmk?si=gC0R1yiTs00GUwQ1 ※カタログをダウンロードしていただくか、お気軽にお問い合わせください。また関連リンクの専用ウェブサイトからもご確認いただけます
ラインアップ(7)
型番 | 概要 |
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金型内樹脂圧力計測システム | 圧力センサで計測した金型内の樹脂圧力を専用の計測ソフトで波形としてリアルタイムに表示することが可能です。良品成形時の波形を「基準波形」として保存しておけば、異なる環境下で成形を開始する際の条件出しに活用できます。また、基準波形に監視枠を設定することで、ショートショットやバリなどの成形不良が発生した場合に監視枠から外れた波形を自動的に検出し、アラーム信号を出力することができます。 |
金型内樹脂温度計測システム | 樹脂温度センサで計測した金型内の樹脂温度を市販の計測機器やデータロガーなどを用いて波形としてリアルタイムに表示することが可能です。弊社の樹脂温度センサは、光ファイバ赤外線方式を採用しているため、8msの高速応答性を実現し、金型内で刻々と変化する樹脂温度にも追従できます。これにより、保圧、冷却、ノズル温度、金型温度、成形品の取出し温度、さらには成形サイクルなど、各種条件の最適化に効果を発揮します。 |
金型表面温度計測システム | 金型表面温度センサで計測した金型温度を市販の計測機器やデータロガーなど用いて波形としてリアルタイムに表示することが可能です。樹脂を固化させるための最適な温度設定や、成形開始時の捨てショットの削減、多数個取り金型を使用した成形時のキャビティごとの温度分布の確認など成形品の品質向上や生産性の向上に活用することができます。 |
射出成形監視システム | 射出成形監視システムを使用することで、圧力センサ、樹脂温度センサ、金型表面温度センサ、型開き計測センサと接続し各種計測データを計測することができ、さらに他社製の計測機器や射出成形機の情報も統合することが可能です。多変数を複合モニタリングすることによって、各計測要素の相関確認や異なる環境化で成形開始する際の条件出し、量産成形の不良監視など幅広い用途で活用することができます。 |
流速計測システム | 流速センサで計測したキャビティ内を流動する樹脂のフローフロント(先端)速度は、専用の計測ソフトにより波形としてリアルタイムに表示することが可能です。計測は、1本の流速センサで樹脂の流動方向に関係なく、簡単に行えます。また、樹脂のフローフロント(先端)が通過した際に信号を出力し、射出成形機の制御に利用することも可能です。 |
フローフロント検出システム | フローフロント検出センサで樹脂のフローフロント到達を検出し、射出成形機や外部機器へ制御信号を出力します。光ファイバ赤外線方式を採用したフローフロント検出センサは、8msの高速応答性を実現しており、射出成形機や外部機器の精度の高い制御に適しています。 これにより、射出成形機のV-P切換制御やホットランナのバルブゲート開閉制御などに活用でき、成形品の品質安定化に寄与します。 |
射出成形AIシステム | AI を活用して射出成形工程をサポートするシステムです。 成形中の金型内状態をAI が学習し、成形品質の自動良否判定や良品を成形するための条件を提案することができます。当社の樹脂圧力計測システムと組み合わせることで、その機能を発揮し、効率的なモノづくりを実現します。 |
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当社は、1948年(昭和23年)「工業社会の一員として、基礎器材を供給し、産業界の発展に寄与すること」を基本理念として設立されました。以来70年の間、たゆまぬ努力を積み重ねて、蛍光表示管、有機ELディスプレイ、タッチセンサー、複合モジュール、産業用ラジコン機器、ホビー用ラジコン機器等の電子デバイス関連、そして金型用器材やプレート製品、成形合理化機器などの生産器材、これら多岐にわたる製品群を有するまでに成長し、グローバルな事業展開を続けています。 これからも、企業としての社会的責任を常に念頭に置き、グローバルな変化を先取りした持続的成長を追求することで、すべてのステークホルダーの皆様からの信頼と満足を得られるよう、着実に取り組んでまいります。 全ての基本は1(いち)から。「本質之直視」を礎として、お客様になくてはならない器材・サービスを創出して世界の発展に貢献してまいります。 引き続き皆様のご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。