1kHz超高速、リアルタイム波長モニタリング
通信データ需要の増加に伴い、光通信伝送システムにはより大容量が求められています。これにより、光デバイスやネットワーク機器メーカーは、伝送バックボーンネットワークにおいて波長可変レーザーを用いたコヒーレント通信モジュールを採用するようになっています。現在では、波長可変レーザーおよびコヒーレントモジュールは、都市内ネットワーク(MAN)やアクセスネットワークにも使用され始めています。波長可変レーザーにとって、正確な波長測定および校正は極めて重要です。通信チャネル数は当初の40波から現在では最大800波に増加しており、波長測定の効率と精度がかつてないほど求められています。
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基本情報
▶波長レンジ:1250~1650 nm、精度±0.33 ppm(±0.5 pm) ▶測定速度:単一サンプル200 Hz、TTL外部トリガーおよび内部トリガーで最大1 kHz ▶400 G QAM16(96 Gbaud)変調信号下での波長測定対応 ▶全固体設計/光ファイバー直接入力/高安定性(24時間<±0.3 pm) ▶多彩なトリガー機能:外部・内部トリガーに対応し、柔軟な測定制御が可能
価格情報
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納期
用途/実績例
高速波長計は、波長可変レーザーやコヒーレント光通信モジュールの開発・製造・検査工程において不可欠な測定装置です。通信チャネル数が40波から800波へと増加する中、DWDMシステムでは正確かつ高速な波長測定が求められています。特にITUグリッドへの波長整合、動的波長チューニングの精度検証、量産時の波長校正など、多くの場面で高速波長計の導入が進んでいます。また、近年では都市間ネットワークやアクセスネットワーク機器においても、コストを抑えながらも高い波長制御性能が求められており、効率的な検査ソリューションとして注目されています。
詳細情報
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高速測定 FWM8612波長メーターは、通常のシングルサンプリングモードにおいて最大200Hzの測定速度を実現。これは、一般的な多波長マイケルソン干渉計の20~100倍のスピードに相当します。 さらに、パワー精度は0.5dB未満、再現性は0.02dB未満と高い信頼性を備えています。
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内部トリガーサンプリングモード FWM8612は内蔵トリガー信号発生器を搭載しており、最大1000Hzでの高速測定が可能です。 下図のように、通常の機械式光スイッチのスイッチング周期や安定性の評価に対応でき、可変レーザーの瞬間的な波長・パワー変動も正確に観測できます。
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外部トリガーサンプリングモード FWM8612 高速波長メーターは、5V TTLトリガーレベルに対応し、外部トリガーによる最大1000Hzのサンプリング測定が可能です。 これにより、可変レーザーのスペクトルスキャン測定、モードマップスキャンやチャネル校正、さらにパルスレーザーの波長・パワーの同期モニタリングにも対応します。
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広帯域動作モード 高速変調を行うと、もともと狭線幅(通常はkHz〜MHz)のレーザーはスペクトルが広がります(例:96Gbaudの変調信号)。 FWM8612は、このような広帯域信号に対しても正確な波長測定が可能で、次世代コヒーレント通信の評価に最適です。
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広帯域動作モード FWM8612は従来モデルをさらに最適化し、ついに400G QAM16(96Gbaud)信号の正確な波長測定を実現しました。 次世代高速伝送向けの広帯域変調信号評価において、信頼性の高い測定ツールとして活躍します。
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先端テスト&計測機器のグローバルサプライヤーです。 高速通信、光チップ、電子計測、パワー半導体といった最先端分野に向けて、研究開発から量産工程まで対応可能な高性能・高集積な測定ソリューションを提供しています。 創業以来、「専心・匠心(Staying Dedicated and Artisanal)」を企業価値の中核に据え、測定原理への深い洞察とクラフトマン精神を融合させた製品開発を追求してきました。 “世界の技術革新を支える最良のテストソリューション企業”を目指し、今後もグローバルな産業課題に応える高性能・高効率・高信頼のソリューションを提供してまいります。






