味覚センサーの商品開発・マーケティング的な活用法
味覚センサーでレトルトカレーを測定しました。 近年レトルトカレーはコスパ(価格の割に価値がある)とタイパ(手軽である・時短になる)の両面から単身世帯や共働き家庭の需要が増加しています。 また、その需要は原料にこだわったプレミアムタイプや名店監修タイプなどの本格的なレトルトカレーと、物価上昇に伴う消費者の節約志向を意識した低価格商品・日常用商品と二極化してきています。 今回はスーパーで購入することができるレトルトカレーの中でもメーカーNB商品のビーフカレー中辛を味覚センサーで測定して味の傾向を調べてみました。 肉や野菜などの素材本来の味や複雑味を評価した『苦味雑味(コク)」と、塩気や濃厚さを評価した「塩味」の味覚センサーの結果に商品単価をバブルの大きさで追加した3次元のバブルグラフから面白い結果が見えました。 苦味雑味や塩味が控えめな商品は食べやすい味わい且つ低コストのため万人受けする定番商品であり、苦味雑味や塩味がしっかりした商品は高単価であり味も本格的な商品であると区別できました。