見積から注文までの簡素化:販売精度を高めるCPQの役割
はじめに 販売において、迅速かつ正確であることは単なる利点ではなく、顧客の期待でもあります。 今日の顧客は、長引くプロセスや何度もメールのやり取りをすることに忍耐強くはありません。 迅速かつ正確な見積を求め、問い合わせから注文までをシームレスに進めたいと考えています。 しかし、複雑な製品やサービスを取り扱う企業にとって、こうした顧客の期待に応えることは必ずしも容易ではありません。 その理由は、従来の「見積から受注へ(Q2O)」プロセスは、製品構成、価格計算、承認、手動でのデータ入力など、複雑に入り組んだ迷路のようなものであり、各ステップでエラー、遅延、失注の可能性が高まるからです。そこで、構成、価格、見積(CPQ)ソフトウェアが営業チームのGPSとして機能し、より迅速で正確な見積を導き出すと同時に、すべての構成と価格が貴社のビジネスルールに沿うようにします。 この記事では、見積から受注までの複雑なプロセスを分解し、従来の方法がなぜ不十分なのかを明らかにし、CPQが最初の商談から最終的な受注に至るまでの販売方法をどのように変革できるかを紹介します。
この製品へのお問い合わせ
基本情報
Q2Oとは何ですか? Q2OはQuote-to-Orderの略称で、正式な見積を作成し、それを履行するための注文に変換するエンドツーエンドのプロセスを指します。顧客の要件を把握することから始まり、適切な製品やサービスを設定し、価格を計算し、正確な見積書を作成します。承認されると、システムは見積書を正式な注文書にシームレスに変換し、請求、在庫管理、出荷などの下流プロセスを開始します。 複雑な販売環境では、見積書から注文書を作成するソフトウェアが、複雑な価格モデル、多段階の承認、コンプライアンス・チェックを処理し、エラーを最小限に抑えながら、迅速かつ正確な処理を保証します。見積書から注文書を作成するプロセスを合理化した企業は、より迅速で信頼性の高い注文見積を提示することで、販売サイクルを加速し、顧客満足度を向上させることができます。
価格情報
見積から受注までのプロセスは単純そうに見えますが、それを円滑に実行することはまた別の問題です。従来のQ2Oの手法では、手作業のワークフロー、連携していないシステム、時代遅れのツールに頼っていることが多く、非効率性が原因で営業チームのスピードが遅くなり、コストのかかるエラーが発生する可能性があります。適切なテクノロジーなしにこのプロセスを実行する際に企業が直面する主な課題について、詳しく見ていきましょう。
納期
用途/実績例
従来の見積から受注までのプロセス:課題と限界 複雑な製品の構成から正確な価格設定まで、従来のQ2Oプロセスにはエラーや遅延の余地が大きすぎます。 ビジネスを妨げる主な課題を分析してみましょう。 1- 手作業によるプロセス データ分散:重要な製品および価格情報は、多くの場合、別々のシステムに保存されているため、常にデータのやり取りが必要になります。 エラーが発生しやすいワークフロー:担当者は製品の詳細、価格、割引を手動で入力するため、入力ミスや計算ミスが発生するリスクが高まります。 時間の浪費:見積を生成するには、反復的な作業が必要となり、貴重な営業時間を消費するため、顧客への対応が遅れます。
詳細情報
-
2- 複雑な製品構成 ・構成の過負荷:何千もの製品バリエーションや相互依存関係を管理することは、自動化されていないと手に負えません。 ・互換性のない組み合わせ:営業担当者が誤って互換性のない製品バンドルを提案し、やり直しが発生する可能性があります。 ・限定的なガイダンス:適切なツールがなければ、営業担当者はリアルタイムの構成検証を行うことができず、最適なソリューションの提供が困難になります。
-
3- 一貫性のない価格設定 ・分散した価格設定ルール:価格データがばらばらのスプレッドシートに保存されていたり、複数のチームの承認が必要になることがあります。 ・承認のボトルネック:割引や特別価格には管理職の承認が必要となることが多く、見積の提出に時間がかかります。 ・人間のバイアス:一貫性のない割引は、利益率の低下や贔屓につながり、収益性に影響を与えます。
-
4- 視認性の欠如 ・サイロ化されたコミュニケーション:営業チームは在庫、生産、財務チームに即座にアクセスできることがほとんどないため、連携が取れていない状態になります。 ・リアルタイムの更新なし:価格や製品変更が即座に見積書に反映されないため、最新情報ではない見積書が作成される可能性があります。 ・限定的な追跡:一元化されたシステムがないため、見積書や承認状況の追跡は当て推量になってしまいます。
-
5- 顧客体験への悪影響 ・レスポンスタイムの遅延:手動承認やデータ検索による遅延は顧客をいらだたせ、顧客離れリスクを高めます。 ・不正確な見積書:製品構成や価格設定のミスは信頼性を低下させ、信用を損ないます。 ・パーソナライゼーションの欠如:柔軟性に欠けるプロセスにより、ソリューションのカスタマイズが難しくなり、顧客は軽視されていると感じます。 これらの課題は、業務を遅らせるだけでなく、摩擦を生み出し、信頼を低下させ、最終的には収益に影響を与えます。では、これらの障害を排除し、営業チームを強化するにはどうすればよいのでしょうか。その答えはCPQにあります。 この続きは、こちらからご覧になれます https://www.cincom.co.jp/blog/q2o
カタログ(1)
カタログをまとめてダウンロード
はじめてのCPQ導入ガイド
企業情報
シンコム・システムズ・ジャパンは米国オハイオ州、シンシナティに本社を構えるCincom Systems, Inc.の日本法人として1976年に設立されました。メインフレーム向けソフトウェアから、オブジェクト指向系開発ツールのCincom Smalltalk(MCFrameの開発環境など)、特定保健指導支援システムなどのヘルスケア・ソリューションからDX(デジタル・トランスフォーメーション)まで幅広い製品・サービスを日本国内で提供しています。 【会社情報】 会社名:シンコム・システムズ・ジャパン株式会社 所在地:〒105-0001東京都港区虎ノ門5丁目13番1号 虎ノ門40MTビル 7階 代表者:代表取締役 ドナルド・イー・ビック、ジュニア 設立:1976年8月 URL:https://www.cincom.co.jp 事業内容:ソフトウェアパッケージの開発、販売、サポート