どれも「きれいな水」ですが、名前が表しているものは少しずつ違います。作り方を表す名前と、規格を表す名前の違いから整理します。
脱イオン水、蒸留水、精製水は、どれも不純物を減らした水ですが、それぞれの名前が表しているものは少しずつ違います。違いを知っておくと、指定された水を正しく選べるようになります。 ■作り方を表す名前 1.脱イオン水:水に溶けたイオンを、イオン交換樹脂で交換して除いた水 2.蒸留水:水を加熱して蒸気にし、その蒸気を冷やして水に戻した水 脱イオン水と蒸留水は、どちらも「どうやって作ったか」を表す名前です。 ■精製水は「規格」を表す名前?! 精製水は、医薬品の規格書である日本薬局方に定められた水の名前です。蒸留水だけでなく、イオン交換樹脂などで精製した水も、あわせて精製水と呼ばれてきました。つまり精製水は、作り方よりも「どんな水であるべきか」を表す名前なのです。 ■作り方の名前と、基準の名前 脱イオン水と蒸留水は作り方の名前、精製水は満たすべき基準の名前です。この2つを分けて考えると、混乱しにくくなります。精製水と書かれていても、どの方法で作ったかまでは名前から分かりません。まずはお気軽にご相談ください。
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基本情報
■日本薬局方の精製水とは? 第十六改正日本薬局方では、精製水は「常水」から、イオン交換、蒸留、逆浸透、限外ろ過などを単独または組み合わせたシステムで作るものと定めています。現行版の規定は、最新の日本薬局方で確認してください。 ■精製水=蒸留水ではない! 「精製水は蒸留水のこと」と思われがちですが、規格上は作り方が一つに限られていません。蒸留水が精製水の規格を満たす場合もありますが、精製水イコール蒸留水ではありません。 ■蒸留とイオン交換、取れるものの違い 蒸留は、水を蒸気に変えることで、溶けていた物質や濁りを後に残す方法です。ただし、溶けているガスは蒸留だけでは除ききれず、二酸化炭素などが入り込むことがあります。イオン交換は、水に溶けたイオンを入れ替えて除く方法で、イオンにならない有機物や微粒子は対象外です。 ■作った水はすぐ使う! 不純物を減らした水は、置いておくと空気中の成分を取り込んだり、微生物が増えたりするおそれがあります。日本薬局方(第十五改正)でも、精製水は製造後すみやかに用いることと定めていました。
価格帯
納期
用途/実績例
■どんな場面で使い分ける? 1.脱イオン水などの純水:部品の洗浄、ボイラーの給水など 2.蒸留水:試薬の調製や試験など 3.精製水(日本薬局方):医薬品の製造など、規格への適合が求められる場面 同じ「きれいな水」でも、求められているのが水質なのか、規格への適合なのかで選び方が変わります。 ■身近なところでは? ドラッグストアなどで売られている精製水は、容器に詰められた製品です。日本薬局方では、こうした容器入りの水と、製造設備の中で使う水とを分けて定めています。 ■工場で選ぶときのポイントは? 1.何のために使う水か 2.どの成分を、どこまで減らしたいか 3.規格で決められた水を使う必要があるか なお、イオン交換樹脂は交換できるイオンの量に限りがあるため、薬品で定期的に再生して繰り返し使います。 ■名前より中身で確認 取引先から「純水で」「精製水で」と指定されたときは、名前だけで判断せず、求められている水質の数値や規格を確認しておくと安心です。まずはお気軽にご相談ください。
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