信頼性の高い血液適合性評価を支える低せん断設計
血液ポンプや補助循環装置等が、血液の血球に過度の損傷を与えないことを確認するための血液適合性試験として、例えば、アメリカ試験材料協会規格(ASRM F1841等) で規定される溶血試験が行われている。しかし、上記規格で規定される試験回路では、試験回路内のずり応力が高く、フォン・ヴィレブランド因子(vWF)の剪断評価といった、被験物に起因するずり応力の血漿成分損傷の評価には課題があった。 本発明では、(1)血液貯留バッグの容積調節により、血液試料の採取による回路内容量の低下にともなう回路内圧の低下を回避し、血液にかかる負荷を一定条件に設定すること、(2)血液ポンプの圧負荷調節を一部小径化したチューブで生じる分布的な圧力勾配によって行い、局所に集中したずり応力の上昇を回避することにより、試験回路内におけるずり応力を低剪断域に維持可能な液体試験回路を提供する。 これにより、溶血の域値である300Paを超えないずり応力環境下で、既存の試験法にて求められる血液容量よりも少量の血液を用いて、所定の圧力・流量条件を維持し再現性良く試験を実施することが叶うと期待できる。
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