真空中で350℃まで使用できるボールベアリングです。ベアリング材料の金属や適用している自己潤滑性材料を変えれば、より高温や大気中
真空用ボールベアリングとしては、1.銀・鉛コート品、2.高分子材料コート品、3.二硫化モリブデンコート品などが有りますが、寿命ではこれらすべてにNFベアリングは勝ります。 耐熱性はベアリングの母材に多くを依存しますが、潤滑材の耐熱性でもこれらすべてに勝ります。 価格は1.〜3.のボールベアリングに比して、安価にご提供できると自負しております。 高速回転にはNFメタルをクラウン型か揉み抜き型リテーナーして対応しております。
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基本情報
真空中での油性の潤滑剤の使用は困難です。そのため多くの真空機器(熱の掛かる蒸着装置など)は「無潤滑」と称して強引にSUSのベアリングを回すか、銀や二硫化モリブデンをコーティングしたベアリングを使用しています。しかし、これらのコーティングの寿命は短く、短時間で剥がれてしまいます。 当社のNFベアリングはベアリング中のボールとボールの間に長寿命の自己潤滑性材料(=NFメタル)を挿入して、内輪・外輪・ボールに固体潤滑膜を供給し続けます。その結果、各種コーティングベアリングでは考えられないほどの長寿命をもたらします。 また、NFメタルにより生成した固体潤滑膜の磨耗量は極少ないため銀コートベアリング等より低発塵です。 多くの場合、NFベアリングの寿命は潤滑不良によるものでなく、ベアリング素材の使用時間・環境による変形によります。 ぜひ、真空中での回転・摺動にお困りでしたら「NFベアリング}をご検討ください。
価格情報
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納期
※ベアリング型式・仕様により納期は変わります。通常は1〜4週間です。
用途/実績例
真空蒸着装置の回転治具の軸受けに多く使われています。特に、プラネタリを支えるベアリングは熱と荷重からコーティングベアリングでも2!)3週間の寿命ですが、NFベアリングでは数ヶ月から1年以上使用している例もあります。 また、ベアリングではありませんが、光学用の蒸着装置では回転治具が乗るレールに鋼球と円柱状NFメタル(NFピローまたはミラクルピローと称される)を配置して回転させるのが常識に成りつつあります。このような使用法では約10年も同じNFメタルを使い続けている(鋼球は入れ替えている)お客様もございます。 ボールベアリングとして販売を始めたのは最近のため、これから用途拡大を図っております。
企業情報
真空と熱をキーワードに耐熱性材料を中心に新材料の探求と用途開発を行っています。特に真空装置用材料の中で、高温用の自己潤滑性複合材料”NFメタル”とその応用製品(スベリ軸受け、ボールベアリングなど)の販売に力を入れています。 NFメタルとは、各種固体潤滑材を金属マトリックスに分散させた焼結合金です。真空中800℃まで潤滑性能を失わないスーパーマテリアルです。まだ一部の真空機器でしか応用されていないため、用途を拡大中です。真空中での回転・摺動等で潤滑に問題がある場合は、ぜひNFメタルの応用をご検討下さい。 また、NFメタルは固体潤滑材とマトリックス金属を選択することで、大気中800℃まで使用可能な材料も開発されています。