【イオンクロマトグラフ】グラジエント条件の設定
グラジエント条件の設定ノウハウを徹底解説!分離の改善検討のヒントになります。
一般的にイオンクロマトグラフィーの溶離条件には、イソクラティック条件が用いられますが、多様なイオン種成分の分析を行う際、イソクラティック溶出条件では分離が難しく、対応できない場合があります。 そのような場合、水酸化物イオンを使用し、濃度勾配をつけたグラジエント分析を行うことで、分離が改善されます。 グラジエント分析は、分析中に溶離液濃度を低濃度から高濃度へ上昇させていくことで、分離を改善し、保持されやすい成分を早く溶出させる方法です。溶離液の濃度変化によるイオン種の分離、グラジエント条件の設定について、無機陰イオンや有機酸の分析例をご紹介します。 溶離液ジェネレーターシステムを用いると、超純水を送るだけで、正確で高純度な溶離液を供給することが可能になります。また、ワークステーションからの濃度設定のみで、グラジエント分析が容易に行えます。 また、Thermo Scientific Virtual Column Separation Simulator (バーチャルカラム)は、オンライン上でグラジエント条件下の仮想クロマトグラムを出すことができます。分析条件の検討にご活用ください。