ホッパーバケット:ゴムライニング加工
ホッパーバケット内面、耐摩耗・製品保護目的としたゴムライニング加工
御支給いただいたホッパーバケット内面にゴムライニング加工を行いました。台車にて工場内搬送する製品の保護を目的にゴムライニングを求められ、ホッパーバケットの使用動作と製品搬入方法から、ゴムライニングの加工範囲を決定しました。ゴム材質は、高負荷の掛かるバレル研磨機内面に使用している「耐摩耗NR硬度60°」を選定しました。バケット本体は塗装済み品でしたので溶剤やサンダーなどで、塗料を残らず除去しサンドブラスト処理にて第一種ケレンを行います。ゴムライニング面に塗膜が残っている場合、加硫結合反応を起こさないので早期の剥がれなどに繋がります。サンドブラスト処理後、脱脂洗浄などの前処理を行いゴムライニング加工を進めていきます。内面底部分においては、洗浄水が排出の為に60か所の貫通穴加工を行いました。今回、バケット内部に留まる諸部品は極小サイズの為、ゴムライニング面の継ぎにあたる箇所で部品詰まりなどのトラブルが起こることへの改善対策を要望されたので、使用に支障のない条件を擦り合わせ、実際の加工に反映致しました。使用においては、部品詰まりなどの問題も無く耐摩耗性に優れたゴムで、長期間の使用に耐えております。
- 企業:朝日護謨工業所
- 価格:応相談