【事例紹介】2D-LCによるトコフェロールα、β、γ、δの分析
植物油中のビタミンE(トコフェロールα、β、γ、δ)をシングルループハートカット2D-LCにより夾雑成分の影響なく分離・定量可能
本資料では、シングルループハートカット2D-LC法を用いて、植物油中に含まれる4種類のトコフェロールを高精度に分離・定量する方法を紹介します。 一般的なODSカラムを用いた逆相系の分離条件では、β-トコフェロールとγ-トコフェロールの分離が困難ですが、2D-LC法により容易に分離が可能になります。1次元目でサンプル中のトコフェロールと夾雑成分を分離し、2次元目でトコフェロール4種(α、β、γ、δ)を分離します。標準試料の繰り返し再現性はRSD< 0.1%と高い再現性が得られました。また、複数の植物油について測定した結果、夾雑ピークの影響なく定量が可能でした。 シングルループハートカット2D-LC法は、2D-LCの中でも最もシンプルな手法のためルーチン分析にも活用でき、マトリックス成分を多く含むサンプルを扱う食品分析に有用な手段です。 【特長】 ■ シングルループハートカット2D-LC法により高精度な分離が実現 ■ 逆相系で困難なβ-トコフェロールとγ-トコフェロールを分離 ■ 食品中の夾雑物質も効果的に分離 ■ 繰り返し再現性はRSD< 0.1%と高い再現性