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顎顔面手術は頭蓋骨と顎骨とをぴったり位置合わせることが必要で、そのための高精度なサポート手段が必要である。既存の手術ナビゲーションシステム(NS)は光学的なものであり、例えば内視鏡のカメラが撮影する部位の名称等を表示することが可能だが、手術中の位置合わせに向かない。一方、磁気式NSについて脳画像用の既存技術があり、精度が高いCT画像の取得を前提として応用されている。ただし、歯科領域では、金属補綴物がある場合などはCT 画像が明瞭でないことや、手術中にCT画像の得ることが困難であること等の課題が挙げられる。本発明は上記課題を解決しうる磁気式手術NSを提供する。 【本技術のポイント】 ・術前プランニング連携:CT/デジタルスキャンデータから作成した3D骨モデル上で治具の目標取付位置姿勢を設定 ・抜群の操作性:リアルタイムトラッキング、目標・現状それぞれの3次元座標軸表示、複数骨片の相対移動ガイド ・高精度:重なり具合でズレを直観的に把握でき、合わせ込みが容易のため、1mm以内の位置合わせ精度を実現(文献1) ・手術視野に邪魔しない:磁気方式で “光の遮蔽” 問題なし、手術を妨げないコンパクト設計
東北大学の技術『モシブチック合金(Mo-Si-B-Ti-C合金)』をご紹介します。 現状、モリブデン合金は融点が高いため、粉末焼結体を押出加工等して成型されている。よって、複雑形状を成型するためには、切削加工等を行なうことになり、製造コストが高くなるといった課題、また粉末焼結のままで成形体とした場合には、強度の低下等の課題が存在している。 本発明では、軽量かつ高強度で耐熱性に優れるモリブデン合金を溶解・鋳造法によって容易に作製する事が可能であり複雑形状に対応しうるものである。融点が2000℃以下の新規モリブデン合金が得られる。
膵臓ランゲルハンス島β細胞(以下β細胞)の減少や欠失は、1型糖尿病だけでなく、2型糖尿病でも起こることが報告されている。そこで糖尿病に対する有望な治療法として、β細胞の再生や増殖促進が考えられる。最近、骨髄細胞を移植することにより、β細胞の増殖が促進されることが明らかになっている。しかしそのメカニズムは明らかでは無い。 本発明はβ細胞の増殖を促進する核酸分子に関する。本発明の効果としてβ細胞を増殖することで、インスリン分泌量の増加及び血糖値の低下が in vivoで確認された(右図および関連文 献)。ドラッグデリバリーシステムとの組み合わせで新規糖尿病根治療法の確立が期待される。
在宅医療・福祉・介護の現場などでは、「飲食物を誤嚥する」→「誤嚥したものが肺に入る」→「炎症を起こす」プロセスで起こる肺炎が課題となっている。本装置は、非接触でとらえた頸部表面の動きから、食べ物を飲み込む嚥下機能を定量診断する。また嚥下機能(スムーズな嚥下)の評価だけでなく味覚や食感(おいしく食べられる)の評価にも有用である。 頸部の動画像から食べ物を飲み組む運動を非接触で測定し、得られたデータを解析することで嚥下機能や蠕動機能を評価した(図)。
従来、アモルファス粒子の製造方法として、液体急冷法やアトマイズ法などが知られている。しかし、これらの方法で得られるアモルファス粒子の粒子径は比較的大きく、アモルファス組織を含むナノメートルオーダーのアモルファ スナノ粒子を得ることは困難であった。また、金属のナノ粒子の製造方法としては、化学的手法やアークプラズマ放電を用いた方法などが知られているが、アモルファス粒子の形成には化学的手法を適用することは困難であり、 アークプラズマ放電を用いた方法では、二次粒子の形成や偏析が発生しやすいという問題があった。さらに、ナノ粒子を多量に得ることも困難である。 本発明によって、比較的低温で容易に分散性に優れたアモルファスナノ粒子を得ることができるアモルファスナノ粒子の製造方法、アモルファスナノ粒子及びアモルファスナノ粒子分散液を提供することが可能となった。本発 明では、合金からなる固体状金属と還元性分散媒とを含有する分散液を得る工程と、分散液に超音波を照射して、固体状金属からアモルファス組織を含むアモルファスナノ粒子を得る工程とを含む。
可聴域の音波を出力するスピーカーとして、ダイナミックスピーカー(electrodynamic speaker)が多く利用されている。ダイナミックスピーカーは、振動板が重く、特に、イヤホンなどの小型のスピーカーでは、振動板の慣性力が相対的に大きくなるため、電気信号と振動とのズレが大きくなってしまう。 そのような問題を解決するために、静電容量型スピーカー(elect- rostatic speaker)が利用されている。 しかしながら、従来の静電容量型スピーカーは、振動により発生した音波を外部に伝えるために、各固定電極に1または複数の穴を開ける必要があり、その穴から塵埃や水、湿気などが振動板と各固定電極との間に入り込みやすいという課題があった。 本発明は、このような課題に着目してなされたもので、塵埃や水、湿気などが内部に入り込みにくく、消費電力を抑制可能で、音質を高めることができる
従来ホール効果を利用した磁気センサ(ホール素子、ホールIC等)の材料としては、化合物半導体であるGaAsやInSbなどが知られている。単結晶薄膜における高移動度を利用して高感度なセンサ特性を提供しているが、作製温度、作製手法、動作温度範囲の制約が厳しい点などに課題があった。 本発明は、上記課題のいくつかを解決する、Fe-Sn混晶をベースとする磁性金属薄膜の磁気センサである。室温堆積の汎用的手法で、広い温度範囲で安定したセンサ特性を示す特長をもつホール素子を提供する。
紫外線ナノインプリントリソグラフィ(UV-NIL)は、コストやスループットの観点から、工業的に受け入れられるナノ加工技術として注目されています。一方で、光硬化性樹脂の膜を基板上にスピンコートして使用するため、モールド(鋳型)のエッジ部で起こるバリの発生や、モールド表面のパターン密度の位置選択的な違いに起因する不均一な残膜が問題となっています。これらの問題により、後工程であるリソグラフィのプロセスが困難になってしまいます。 本発明の光ナノインプリント法は、マイクロスケールのレーザー加工孔版印刷とナノスケールの有型光造形から構成されています。1~300 Pa ・sの高粘度な光硬化性樹脂を、レーザー加工で作製した貫通孔を持つポリイミドシートを孔版に用いて孔版印刷により光硬化性樹脂の液滴を基板上に配置することができます。印刷された液滴の最小体積は5fL(10-15 L)です。この方法を用いて、線幅45 nm のレジストパターンとシリコンパターンの作製に成功しています(図)。
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粒子は種々の用途に用いられる工業上重要な粒子である。PTFE粒子は、表面を分散剤で被覆し水に分散させた状態で使用されることが多い。分散剤にはフッ素系分散剤が用いられるが、フッ素系分散剤は生体蓄積性や環境残留性が強く懸念されており、フッ素を用いない代替剤が求められている。 本発明は、PTFEを水分散可能な非フッ素系分散剤に関するものである。
■東北大学技術のご紹介 イネもみ枯細菌病菌、イネ苗立枯細菌病菌はイネの苗腐敗症等を引き起こし、水稲の育苗過程で大きな問題となる病原細菌である。その防除は化学農薬を用いる方法が主流であるが、耐性菌の発生や環境負荷が課題である。 本発明は有機栽培土壌から単離した新規ジャンボファージを利用した、化学農薬を含まない、環境に優しい植物病害防除剤を提案するものである。
SnS(硫化スズ)を用いた薄膜太陽電池は以下特徴がある ・ Cd、Teのような有害元素を含まない ・ 安価な元素(Sn及びS)のみで構成される (原料コストはシリコン系の1/7、CdTeの1/2、CIGSの1/14) ・ 2-3μmの厚さで光吸収が可能(シリコン系~500μm) ・ ホモp-n接合で変換効率25.3%が実現できると報告されている しかしながら高効率のホモp-n接合を有するSnS太陽電池を実現する ためには、技術的に作製出来なかったn型のSnS薄膜の実現が必要であった。 本発明は今まで作製出来なかったn型SnS薄膜を硫黄プラズマを用いた 新規硫化技術を用いて世界で初めて実現した。このn型SnS薄膜を用いる ことで今後ホモ接合のSnS太陽電池を実現することが期待される。
有害な細菌やウイルスの感染による疾病、病害を回避できる洗浄技術は様々な分野で求められている。使用される多くは殺作用を有する物質の利用や大量の水(溶媒)を使用するなどの観点から人体、環境負荷の 面で課題も多い。 東北大学佐藤岳彦教授らによる本発明は、噴霧対象を濡らさず優れた殺菌効果を有し、水のみから生成するナノ径の液滴の高速噴射技術に関するものである。 人工血管に接着した黄色ブドウ球菌のバイオフィルムを水のみで除去に成功した(下図)。
CO2固定技術の一つとして、アルカリ土類金属を利用してCO2を化学的に安定な炭酸塩鉱物として固定する方法がある。これまでのCO2固定技術は反応速度が遅いこと、大量のpH調整剤を使用するためコストが高く、採算性が悪いことなどの理由から、大規模な適用は困難であるという課題があった。 本発明は、pH調整剤を大量に使用せず、低温(100℃以下)で実施することができ、かつ投入したキレート剤(GLDA)のリサイクルおよび連続運転ができるため、低コストでの連続運転が可能である。 加えて、本発明は未利用資源のCa/Mg含有廃棄物(燃焼灰、廃コンクリート、スラグ等)をCO2固定用の原料として有効活用できることが特徴で、CO2固定反応の生成物である高純度の炭酸塩鉱物(CaCO3等)やシリカは、顔料やゴム、乾燥剤等の製品に利用することも期待できる。そのため、持続可能なCO2固定システムとして様々な分野での応用が期待される。
■東北大学技術のご紹介 カーボンナノチューブ(CNT)は、炭素六員環から構成されるグラフェンシートを円筒状に巻いた構造の物質である。 CNTでは、グラフェンの軸方向の巻き方(カイラリティ)により、金属性、半導体性、さらにバンドギャップ(BG)等の電子状態が決定されることが知られている。 カイラリティ純度の高いCNTの製法には、分離や不純物除去といったウェット行程を含む複雑な工程が必要という課題があった。 本発明は、カイラリティ純度を高めるための行程が不要で、製造コストが低く、簡便な、カイラリティ純度の極めて高い(90%以上)半導体(BG>1eV)単層CNTの合成方法に関する。
産業用途の3次元イメージング手法には、その用途に応じて、X線CTや超音波検査、共焦点レーザー走査型顕微鏡等の手法が存在する。 ただし、3次元画像を取得するためには、X線CTでは光源あるいは照射部の回転動作が必要であるために迅速な画像取得が難しく、超音波検査では2次元アレイ素子による3次元計測を可能にする一方で高解像度化の課題が残されている。また共焦点レーザー走査型顕微鏡では観察面を移動しながら2次元画像の逐次取得を必須とするため、ビデオレートでの3次元観察は不可能である。 近年は、パターン照明やライン照明などを原理とした3DカメラやOCT等の高速3次元測定技術も普及してきているが、3Dカメラでは測定対象の内部情報が取得できず分解能が高くない、OCTではカラー化が難しく蛍光信号の取得が不可能である、という課題がある。 本発明群は、上記の課題を解決し、簡便な構造で、精密な三次元画像が取得でき、リアルタイムに観察が可能なイメージング手法を提供する。
AIなどを利用した音声対話システム(チャットボットを含む)の多くは、発話内容の言語的情報のみを扱い対話が行われている。そのため対話内容によっては、対話が成り立たない場合や対話の不自然さを感じる場合があるといった課題があった。 JTES(Japanese Twitter-based Emotional Speech)は入力された音声の声色等から感情を推定する「感情認識」、感情音声の入力に対して音声の認識を行う「感情音声認識」、感情の乗った音声を合成する「感情音声合成」を実現する音声対話システムに利用するための汎用感情音声コーパスである。具体的には、一般話者の4感情(喜び、怒り、悲しみ、平常)の各50文を100名(男女50名ずつ)が発話した20,000発話(23.5時間)が収録されている。 JTESは、実現することが可能である高精度の感情認識や、表現豊かな合成音声の研究開発に利用することができる。
燃料電池は、環境調和型エネルギーとして注目され、様々な形式が研究・開発されている。エネルギー効率の観点から固体酸化物型燃料電池が注目されている。 複数セルの固体酸化物形燃料電池は、燃料及び空気を同じ方向からそれぞれのセルのアノード及びカソードに分けて供給するため、燃料供給装置及び空気供給装置がそれぞれ必要になる。さらに、固体酸化物形燃料電池は、固体電解質をアノードとカソードとで挟んだ構造であるため、接近したアノード及びカソードにそれぞれ別個に燃料と空気とを供給するためには、燃料及び空気の供給系統が複雑になり、小型化が困難であるという課題があった。 本発明は、電極層の構造を工夫したものである。燃料及び空気の出入りをそれぞれ分離することで、スムースな流れを実現し、発電効率の向上が期待できる。
麹菌に代表される糸状菌は、発酵法による多種多様な有用物質の工業的生産に利活用されている。しかしその液体培養において、菌糸同士が絡まり集塊するため高密度培養と有用物質の増産には限界があった。本発明は、細胞壁多糖であるα-1,3-グルカンの合成酵素(AGS)遺伝 子を欠損する変異株を用いる、高密度分散培養方法に関する。 AGS遺伝子の欠損株では、細胞壁α-1,3-グルカン発現量が著しく減少し、ほとんど集塊せず液体培地中に分散する特徴がみられる(通常培養条件において、生育の悪化は認められない)。この欠損株を培養したところ、液体培地体積当たりの菌数並びに有用物質(右図ではモデルとし てペニシリンとアミラーゼを使用)の生産量が増加した。 本発明の使用により、従来の製造工程(生産ライン)を変えずに、用いる菌体を変更するのみで、所望の物質の増産を期待することができる。
■東北大学技術のご紹介 貴金属は、さまざまな反応系の触媒として用いられているが、価格・希少性が高いため使用量が低減している。そのゆえ、貴金属を担持した触媒は、使用貴金属量あたりの表面積を最大限にするために、酸化物などの担体に貴金属粒子をナノ粒子状態で分散担持させたものが一般的である。従来の貴金属触媒の製造方法には、金属化を行う際の加熱過程で貴金属粒子の凝集が起こるため、貴金属粒子の分散性が悪く、粒子径も不 均一になるという課題がある。たとえ高分散化した粒子を得ることが可能な金属触媒の製造方法を用いても、担体が制限されてしまうという課題もある。 本発明により、様々な担体に、金属粒子を均一に高分散化させることができる金属触媒の製造方法を提供することが可能となった。
東北大学技術の位置制御可能な遷移金属ダイカルコゲナイド合成方法のご紹介です。 遷移金属ダイカルコゲナイド(Transition Metal Dichalcogenide、以下「 TMD 」)は原子オーダーの厚みを持つ原子層物質でり、可視光領域にバンドギャップを持ち半導体特性を有する。従来の合成方法としては気相成長法(CVD)により基板上のランダムな位置にTMDを合成するものがある。TMDを各種デバイスに適用するためには、合成位置の制御が必要不可欠となるが、従来の合成方法では合成位置の制御ができないという課題があった。また、合成位置の制御が可能な合成方法が提案されているが、多結晶性を有するTMDが合成され、各種デバイスへの適用が不利となっていた。 本発明は上記課題を解決し、微小凸部を成長核として、単結晶TMDまたはヘテロ接合TMDを位置制御して合成でき、さらにサイズのばらつきを抑えられる単結晶TMDの合成方法を提供することが可能となった。
・ 従来のイメージセンサはダイナミックレンジが狭く、カメラが識別できる明暗の 幅が狭いという課題があった。 ・ 本発明はイメージセンサの広ダイナミックレンジ化のため、横型オーバー フロー蓄積容量(LOFIC: Lateral Overflow Integration Capacitor)を画素内に設けた。これにより、広ダイナミックレンジCMOS イメージセンサを実現したため、暗いところから明るいところまで同時に撮影 することが可能になった。 ・ 本発明を一眼レフカメラ、スマートフォンのカメラ、監視カメラ等に活用 することで画像のさらなる詳細な描写に貢献することが期待できる。 ※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
現在、リチウムイオン電池正極材からのレアメタル回収は、種々の溶媒で 各金属種を抽出する方法で行われています。 本発明は、単一の有機溶媒を用いたレアメタル回収方法に関する技術です。 本発明のレアメタル回収方法は、回収過程で種々の酸性溶液が発生しないため 廃液処理の問題が発生せず、低環境負荷なレアメタル回収プロセスが実現できる ことが最大の特長です。 【特長】 ■酸性溶液の廃液処理が不要 ■有機溶媒の循環利用が可能 ■低環境負荷なレアメタル回収プロセスを実現 ※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
マグネシウム電池は、埋蔵量の豊富さや体積当たりの容量の高さから、ポストリチウムイオン電池の有力候補として研究・開発が進めてられている。従来、実用的なマグネシウム電池の正極材料はシェブレル構造を有する材料が知られている程度だった。しかし、起電力が 約1V程度と低く、高起電力を発生させうる材料探索が進められていた。 本発明は、上記課題を解決する、硫化物からの電気化学的脱離による硫黄ベース正極材料である。本発明のコンセプトにより、「ポーラス状骨格+活物質」という複合材料を作製可能にし、従来 よりも高い作動電位を持ち、サイクル特性も向上した正極材料を提供する。
近年、動画コンテンツの利用が盛んになるに伴い、プロジェクションマッピング等、プロジェクタの用途も広がっている。従来のプロジェクタの課題として、投影面とプロジェクタの位置関係の調整が煩雑であったり、基本的に投影面とプロジェクタの位置関係は固定でなければならなかった。 本発明は、プロジェクタやスクリーンが動的であっても正確な追従投影を可能としたシステムである。従来技術よりも高速な用途や、精密性を特徴とする。 本技術により、動く物体への投影や、プロジェクタを固定しないで使用するような用途が可能となる。
マグネシウム電池は、埋蔵量の豊富さや体積当たりの容量の高さから、ポストリチウムイオン電池の有力候補として研究・開発が進めてられている。従来、実用的なマグネシウム電池の正極材料はシェブレ ル構造を有する材料が知られている程度だった。しかし、起電力が約1V程度と低く、高起電力を発生させうる材料探索が進められていた。 本発明は、上記課題を解決する、スピネル構造をベースとする材料である。カチオンサイトに欠陥を含む欠陥スピネル型酸化物を採用することで、マグネシウムの挿入・脱離に伴う結晶構造の変化を抑制することに成功している。その結果、従来よりも高い作動電位を持ち、サイクル特性も向上した特長をもつ正極材料を提供する。
モーションセンサは、センサの時系列の計測値を原データとし、原データに何等かの演算を行うことにより、動作を表す時系列データであるモーションデータを出力する。どのような原理に基づくものであっても、このモーションデータには、一般にノイズが多く含まれている。 本発明により、時系列の原データに演算を行って得られるデータからノイズを精度よく 除去することが可能となる。 本実施形態では、画像用の空間フィルタリングの考え方を時系列のモーションデータに 導入した非線形フィルタを用いる。この非線形フィルタを、Structure-aware Temporal Bilateral Filter(SATBF)と記載する。 SATBFは、原データフレーム群と時間という二種類の異なる情報を同時に利用してモーションデータフレームのフィルタリングを行う。これにより、モーションの細かい本質的な構造を壊すことなくノイズを除去することができる。
廃熱から電気エネルギーを得ることができる熱電材料はBi2Te3, PbTeなどが知られている。しかし、これらの熱電材料は、構成元素が希少であり、またTeなどは毒性が高いという問題がある。毒性が低く、かつ安価である熱電材料としては、MgとSnとからなるMgSn系の熱電材料がある。MgSn系の熱電材料であるMg2Snは、電気伝導率が低く、熱伝導率が高いため、熱電材料の性能を示す無次元性能指数zTが低いという問題があった。 本発明は、高い出力因子PFと低い熱伝導率を両立し、優れた無次元性能指数zTを有するMgSn系熱電材料および熱電材料の製造方法を提供することを目的とする。 本発明の一態様に係る熱電材料は、Mg、Snと、キャリアをドープするドープ元素としてSb, Bを含有する単結晶体であり、Mgの空孔欠陥を有し、zT>0.8の高効率を実現している。
従来の中性子線検出器には、検出部のサイズが大きくなってしまうことや、電源の必要性から装置が複雑になり設計コストがかかること、ノイズを信号電流に含むこと、高価な気体が必要であること、設計・製造コストがかかり検出器が高額になる等の課題があった。 本発明は、市販の■■を使用した簡便な構造の中性子検出器を実現し、電源が不要で低価格、高精度な小型の中性子線検出装置に関する。 高い放射線耐性を有する半導体を素子として利用したことにより、高い中性子束環境中、例えば、次世代のがん治療であるホウ素中性子捕捉療法(BNCT) などの中性子束計測のための利用が期待できる。
スマートフォンやPC等に代表されるように、リチウムイオン蓄電池が搭載される機器は日増しに種類を増やしている。それを支えるのは電池容量の高さであるが、さらなる高容量化のために金属リチウムの利用が求められ、研究・開発が進められている。従来、金属リチウムの実用化を阻む一要因に、充放電に伴い,拡散律速により金属リチウムがデンドライトを形成し、電池性能の低下を招くことが知られている。 本発明は、上記課題を解決する電解液である。律速過程の制御により多数回の充放電サイクル後にも平滑な表面を維持していることが実証されている。同様の効果をナトリウムイオン蓄電池でも確認しており、本発明の適用範囲はリチウムイオン蓄電池に限定されない。
誘電体は、各種の電子機器に利用されている。近年の電子機器の小型化により、電子機器に用いられる誘電体が微細化する傾向にある。このため、微細なキャパシタ構造の誘電率を精度よく測定することができる技術の開発が望まれている。また、微細なキャパシタ構造ではない場合でも、誘電体によってはリークパスと呼ばれる局所的に導電率が高い領域の存在によって、通常の電極対(例えば直径100μm以上)から構成されるキャパシタ構造のインピーダンス測定を通じて誘電率を決定することが困難となることがある。 このようなリークパスを有する誘電体に対しても誘電率の測定を可能とする一つの方法として、電極サイズを極端に小さく(例えば、1μm以下)し、リークパスの存在位置を避けながら静電容量計測を行なう方法も考えられる。しかしながら、キャパシタ構造が微細になると、寄生容量の影響が相対的に大きくなり、誘電体の静電容量を正確に測定することが難しくなるため、誘電率を精度よく測定することが困難となる。 本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、微小領域の誘電率を精度よく測定することができる誘電率の測定方法に関する。
水素を扱う設備の増加に伴い、水素の「漏洩」にとどまらず、材料表面への水素の「透過」も観察することで、水素脆化による予期せぬ破損および漏洩を防ぎ、より安全な設備保全が期待できる。 これには材料表面の水素の濃度や存在箇所をリアルタイムに検出することが有効であるが、従来の観察法はリアルタイムの検出が不可能であったり、リアルタイム検出が可能でも腐食に伴い材料中に侵入するような微量の水素原子の検出は困難であった。 本発明は、材料表面に透過してきた水素の濃度や存在箇所を、ポリアニリンの色調変化でリアルタイムかつ高感度に検出することができる。
例えばモーションキャプチャ等の光学計測では、対象に関して複数方向から観測を行いたい場合や、広域の情報の観測を行いたい場合などに、複数の視覚センサを用いることが広く行われている。この際、各視覚センサから得られた情報を統合して、元の撮影対象の位置や形状を正しく求めるためには、各視覚センサの撮像タイミングが同期されていることが必要となる。従来、視覚センサ間の撮像タイミングを同期するためには、専用配線や通信ネットワークを使用してタイミング信号を送受信することで行うことが一般的である。しかし、前者では配線由来の配置性に、後者では遅延変動が無視できない状況では同期精度に課題があった。本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、専用の配線や通信ネットワークを用いることなく、また同期信号受信のための特殊な受信機を装備することなく照明光の変調タイミングを基準として視覚センサの撮像タイミングを同期させることができる視覚センサ同期装置および視覚センサ同期方法を提供することを目的とする。
従来、バイオマスやプラスチック等の有機物から水素ガスを製造する方法として、水酸化カルシウムと水酸化ニッケルを混合し、メカノケミカル処理(粉砕処理)を行った後、加熱して製造する方法がある。粉砕処理にはエネルギーや粉砕装置が必要であり、コストをさらに低減する技術開発が期待されていた。本発明は、粉砕工程を必要としない、より低コストな方法で、バイオマスやプラスチック等の有機物から水素ガスを製造する方法に関する。バイオマスやプラスチック等の有機物を塊状のまま熱分解し、熱分解ガスを発生させた後、熱分解ガスをニッケルを含む水溶液とともに加熱することにより、水素ガスを発生させることができた。また、加熱時に加えるニッケルは、回収・再利用が可能である。
プラズマアクチュエータは、放電によって生じる電気流体力を利用して気流を発生させる素子であり、可動部品を用いないシンプルな構成で流れを能動的に制御できることから、次世代の気流制御装置として注目されている。 しかし、従来のプラズマアクチュエータは、10000 V以上の駆動電圧が必要になるため大重量の高圧電源を使用する必要があった。低電圧駆動を目指し、素子を複数並べた多電極プラズマアクチュエータの開発も盛んであるが、複数の電極間でアーク放電が発生することや、電極間の干渉により主流方向と逆向きの電気流体力が発生し性能が低下してしまうことなど、課題が多く指摘されており本格的な実用化に至っていない。 本発明は、電極間のアーク放電を防止でき、逆流が発生しない多電極プラズマアクチュエータに関するものである。従来とは異なり電極を増やすことで性能が向上するため、プラズマアクチュエータの駆動電圧を数百ボルト程度にまで低下させることが原理上可能である。
BRAFV600E変異は、複数のがん腫で認められ、他の分子サブタイプに比し、予後不良である。BRAF変異型大腸癌患者の治療において、BRAF阻害薬と抗EGFR抗体薬の2剤併用療法やBRAF阻害薬、MEK阻害薬と抗EGFR抗体薬の3剤併用療法による分子標的治療が開発され2020年に臨床導入された。しかしながら、いまだにBRAF変異型大腸癌は予後不良であり、さらなる有効な治療戦略が求められている。 そこで本発明は、レチノイド受容体(特にRARαまたはRXRα)のアゴニストが、BRAF阻害薬と抗EGFR抗体薬の併用療法またはBRAF阻害薬、MEK阻害薬と抗EGFR抗体薬の併用療法により治療効果を増強あるいは獲得耐性を克服し、 BRAFV600Eを伴う癌、特に大腸癌に対する有効な治療戦略となりうることを提案する。
遺伝子を細胞内に導入するベクターとして古くから用いられているリン酸カルシウムは、調製が容易で保存性が良好であるものの遺伝子導入効率が 低いという課題があった。一方、ベクターにオリゴアルギニンを修飾することにより遺伝子導入効率が向上することが近年報告されている。本発明者は、オリゴアルギニンで修飾されたリン酸カルシウムベクターを用いた遺伝子導入において、標的細胞をカリウム保持性利尿剤で事前に処理することにより遺伝子導入効率が向上することを見出した。 ・本発明はリポフェクション、エレクトロポレーション、マイクロインジェクション、ウィルスベクターなどの遺伝子導入法に比して安価・簡便である。 ・非ウイルス性遺伝子導入剤と比較して細胞毒性が低い。 ・標的細胞をカリウム保持性利尿剤で処理することにより遺伝子導入効率が最大10倍向上した。
音空間を他の場所から臨場感をもたせて収録再生する技術としては、ダミーヘッドに設けたマイクロホンの収録音を聴取者に聞かせる方式が用いられてきたが、聴取者の頭部運動に応じてダミーヘッドを動かすことからコストと雑音の障害があった。 本発明は、ダミーヘッドを動かすことなく、忠実な音空間情報を提示できる技術であり、これにより、複数の聴取者へ高臨場感の音空間の再現を提供することが可能になり、聴取者は例えば自宅にいながら劇場やスタジアムにいるような臨場感を味わうことができるようになる。
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、軽量、高強度で耐食性に優れることから、幅広い分野で採用されている。しかしながら、CFRPは電気伝導率が低いことが知られており、例えば航空機の胴体に用いる場合には、落雷よる損傷の危険性がある。したがって、導電性を高める手法としてCFRP表面に金属皮膜を形成して導電性を高める対策(メタライゼーション)が期待されている。 メタライゼーションの手法として低温で施工可能であり、CFRPの損傷が少ないコールドスプレー法に注目されており、先行研究ではスズからなる金属被膜を形成する方法が検討されている[1][2]。しかしながら、スズ/CFRP界面の付着強度が低いことが課題であった。付着強度を向上させるため、添加剤の利用やCFRPの表面処理を行う方法が開発されてきたが、これらの方法はコストの面から工業的には望ましくない。 本発明は、前処理・後処理を必要としない簡易な方法により付着強度を向上させた金属被覆CFRPとその製造方法に関するものである。
アルツハイマー病やパーキンソン病などの中枢神経変性疾患発症の一因として、ATP供給システムであるミトコンドリアの機能不全による神経細胞死が報告されてる。本発明者らは、脳の神経細胞におけるATP供給システムを鋭意検討した結果、ミトコンドリアの機能維持に関わる新たな細胞内因アクチンキャッピングタンパク質(CP)を特定し、CPの増加を促進してミトコンドリア機能を増加させる低分子化合物のスクリーニングに成功した。 ・本発明で見出した細胞内因子CP(の構成要素V-1)をV-1遺伝子の導入により増やすと、細胞生存率、ミトコンドリアに存在するCOX1(シトクロムcオキシダーゼ)の発現量、およびATP産生量が増大することを確認した。 ・細胞内因子CPの増加を促進するmolecule(N陳皮)は、V-1/CP複合体の発現レベルが増大することを確認した。
可溶性Aβオリゴマーは、アルツハイマー病(AD)の原因物質といわれている。 可溶性Aβオリゴマーは海馬での記憶形成に不可欠なCRE依存的転写活性を抑制し、結果として物忘れなどの初期AD症状が出現する。可溶性Aβオリゴマーを分解する脳内システムとして、ネプリライシン(NEP)神経とソマトスタチン(SST)神経が協同で構築する神経システムが海馬のほか、大脳皮質(最終的な記憶の保存場所)で発見された。したがって、このAβオリゴマー分解システムの機能を回復・強化できればAD予防に繋がると考えられる。 従来、ローヤルゼリー(RJ)がCRE依存的転写活性を促進することは知られていたが、in vivoでの上記分解システムに対するRJの作用及びRJのどの分画が有効であるのかは知られていなかった。発明者らは、in vivo試験で以下を証明した。 ・RJが、脳の老化に伴い発生するNEPとSSTの発現低下を回復させ、可溶性Aβオリゴマー分解システムの機能を強化する ・ RJ中から、このAβオリゴマーに対する防御システムの強化に寄与する成分を高濃度で抽出する方法を確立する
乳児腸管で優勢化するビフィズス菌の一部が産生する菌体外多糖(EPS)は、腸管免疫抵抗性の向上や感染防御作用などの効果が期待されている。しかし、偏性嫌気性菌であるビフィズス菌の大量培養は高コストであり、有用成分であるEPSのみを大量に抽出することは難しいという課題があった。また、従来技術として胆汁やスキムミルクによりビフィズス菌のEPS産生が促進されること報告されているが、どの成分がEPS産生誘導に関与しているのかは不明であった。 本発明は、海藻などに多く含まれるL-フコースの添加により特定のビフィズス菌のEPS産生を促進させる方法に関する。乳児糞便からL-フコース資化性をもとに選抜・単離されたビフィドバクテリウム・ブレーベAT-APCFucE1(DSM 34284)株は、通常の培養条件(グルコース添加条件)に比べ、L-フコース添加時に誘導的にEPS産生が促進されるという特徴を示す(右図)。 本発明の応用例として、腸管内EPS産生を促進する機能性発酵食品や整腸剤、サプリメント開発に加えて、ビフィズス菌のEPS産生機構解析のためのリサーチツールとしての使用が挙げられる。
アルツハイマー病(AD)の原因はアミロイドβペプチド(Aβ)の蓄積(老人斑)と考えられている。Aβはアミロイド前駆体タンパク質(APP)が最終的にγセクレターゼによる切断を受けることで生成されることから、主に低分子化合物のγセクレターゼ阻害剤(GSI)がAD治療薬として開発されているが、深刻な副作用等が原因でいまだ実用化には至っていない。 発明者らは、AlphaFold2を用いたインシリコスクリーニングの結果、ハブ毒由来のジスルフィドリッチペプチドであるThree-Finger Toxins (3FTXs)が、γセクレターゼによるAPPの分解活性を阻害することを見出した。 酵母株の生育を指標とした評価系及び発明者らが構築したγセクレターゼ阻害活性を評価するβガラクトシダーゼアッセイにて、3FTXsが強い阻害活性を持つことが確認できた(右図)。 現在、3FTXs遺伝⼦を脳特異的に発現させるためのAAVベクターを鋭意作成中であり、ADモデルマウスを⽤いた試験を予定している。 3FTXsは、既存のGSIとは異なる機能部位で働くことが示唆されており、新たなAD予防・治療薬候補となりうる。
種々の疾患の要因であるアミロイド繊維は、細胞内のアミロイド前駆タンパク質の液滴から発生している可能性が高いと考えられている。 そのため、アミロイドの生成を抑制する薬の開発には、液滴からのアミロイド発生をハイスループット・定量的に評価する技術が重要であるが、これまでにそのような手法はなかった。 そこで本発明では、液滴の蛍光染色と画像処理・統計解析を用いてアミロイドの発生速さを定量的に表す熱力学的パラメータである「核生成速度 J」(単位時間、単位液滴体積当たりのアミロイド核生成頻度)を短時間で計測する手法を提案する。このJは、これまでのアミロイド発生指標(lag time)に比べ実験システムに依存しない数値であり、候補物質のアミロイド発生阻害能をより定量的に評価できる。
慢性腎臓病は、現在成人の約8人に1人が罹患しており、日本の新たな国民病と言われている。治療は症状の進行を遅らせる目的、とりわけ末期腎不全への進行や心血管疾患の発症を防ぐことです。CKDには骨障害、筋萎縮(サルコペニア)、貧血などといった合併症もあり、有効な治療薬は存在しない。本発明はラクトフェリン(Lf)というタンパク質の慢性腎臓病(CKD)の進行及び合併症に対する効果に関する。 Lfの投与はアデニン誘発性腎不全モデルマウス(文献1)のCKD発症前の予防効果、及び発症後の治療効果の両方があると見出した。具体的に、サルコペニア(筋束横断面の縮小の抑制、筋肉における尿毒素蓄積の減少)、貧血、腎萎縮、尿細管間質障害、腎機能低下、腎臓における炎症及び線維化の抑制効果が確認できた。
関節リウマチおよび歯周病の原因は炎症による骨吸収と知られている。 様々な薬剤の投与が行われているが、より簡便に行える食物摂取から骨吸収を抑制し、予防することが望ましい。 本発明は二段階発酵米糠が炎症に起因する破骨細胞の形成を抑制し、骨吸収を抑制することを見出した。さらに、そのメカニズムも確認し、直接的及び間接的に破骨細胞の形成を抑制するルートを解明した。